戦隊ヒーローといえばアクションシーンがつきもの。『ゴーバスターズ』ではそれぞれが変身する前から超人的な身体能力を持っている設定のため、小宮にもかなり激しい動きが要求されたという。

小宮:「私はクラシックバレエをやっていて、身体が柔らかいということをアクション監督の福沢(博文)さんが観てくださってて、劇中でも開脚をしたり敵をキックしたりというアクションをつけてもらったんです。ただ、敵との立ち回りで地面を"転がる"という動きがうまくできなくて、最初の頃は苦労しました。でも、この前撮影したエピソードでは、福沢さんから『もう大丈夫でしょ』と言われ、転がりをきれいに決めることができました。アクションは、自分の中でもかなり得るものがあったと思います。周りは男性ばかりですから、どうしても体力的な差が出てきてしまいますよね。でも、ヨーコはワクチンプログラムによって、普通の人間を超えた能力を備えているっていう設定なんです。だから画面を観ていて違和感を持たれないよう、すごい動きができるんだという風に見せたかったんです。ヨーコがジャンプするシーンは、ふだんスタントの方にやっていただいていたんですが、第41話では身体にワイヤーを装着し、自分がやらせてもらいました。このとき、自分にこのシーンを任せてもらえるようになったんだなあって、うれしかったです」

映画『ゴーバスターズVSゴーカイジャー』では、ヨーコが江戸時代にタイムスリップするというシチュエーションがあり、東映京都撮影所で撮影が行われている。京都ロケもまた、近年の「戦隊」では恒例の行事となっている。

小宮:「映画では、ヨーコと樹液(ビート・J・スタッグ)とゴーカイシルバー・伊狩鎧の3人が江戸時代に飛ばされるんです。京都の撮影は3日の予定でしたけど、雨が降ったので一日伸びて4日間になりました。朝から日暮れまでずっと撮影が続いていたので、せっかくの京都なのに観光はできませんでした。エンディングの一部を京都撮影所で撮るため、他のゴーバスターズのメンバーも京都に来て一緒にダンスを踊ったんですが、その撮影の前日、仲村ミホ役の西平(風香)さんとカラオケに行きました。歌はアニメソングを主に歌っています(笑)」

最後に、小宮から『ゴーバスターズVSゴーカイジャー』の見どころを訊いてみた。

小宮:「映画の見どころは、ヨーコとウサダ、ヒロムとニック、リュウさんとゴリサキ、それぞれのバディロイドとの絆が深まる感動的なシーンです。きっと泣けると思います。そして楽しいところでは、エンディングのダンスシーンがおすすめですね。歌もゴーカイジャーとゴーバスターズのMIXバージョンになってますし、みんなアドリブでお芝居してたりして楽しいですよ(笑)。アクションや特撮の迫力、そして泣けるドラマなどは劇場の大スクリーンで観たほうが絶対いいと思いますので、ぜひ映画館に足を運んでください!」

映画『特命戦隊ゴーバスターズVS海賊戦隊ゴーカイジャーTHE MOVIE』は現在公開中。

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