ジェーシービー(以下、JCB)は23日、同社が発行する「JCBギフトカード」が偽造され、不正に使用されていたと発表した。

同社によると、1月15日以降、首都圏の加盟店3店舗において、「JCBギフトカード」5,000円券の偽造券214枚が不正使用され、107万円分の被害があったという。同社はこれを21日に確認し、警察署に被害届を提出した。

発券された偽造券は、精巧なデザインで印刷されているものの、真正券との相違点が何点かある。

具体的には、表面左上の金額表示部分(\5,000)と、表面右下の金額表示部分(5000)およびその左側にある模様(縦1.7cm×横2.2cm)部分に、真正券では特殊印刷により凹凸があるのに対し、偽造券では凹凸がない。また、 裏面「お取扱店」(抜粋)の加盟店名に多数誤字も見られるほか、複数の微細な相違点が見つかっている。

同社は今回の偽造券発見を受け、全国の「JCBギフトカード」取り扱い加盟店および関係者に、偽造券の特徴と識別方法を通知し、偽造券発見の際に警察への通報と同社への連絡を呼びかけるとともに、被害拡大防止の体制を整備している。今後は、同カードの偽造防止に努めるとともに、加盟店との協力体制を構築し、偽造券の流通防止に向けた取り組みを継続していくとしている。

偽造券に関する問い合わせは、JCBインフォメーションセンターにて受け付けている。

「JCBギフトカード」は、全国50万店以上の同カード取り扱い加盟店で利用できる商品券。5,000円券と1,000円券の2種類を発行し、2011年度の年間販売額は約1,700億円に上るという。