1年の始まり、お正月。日本ではその年の無事と豊穣(ほうじょう)をつかさどる神様を迎え入れる行事とされています。そんな日本のお正月、日本に住む外国人20人のみなさんはどのように過ごしたのでしょうか? 母国での新年の祝い方も合わせて聞いてみました。

■日本人の知り合いといる時は、年越しそばなどを食べてテレビを見ます。母国では友達とパーティーをしたり、Times Squareの映像を見たりするのが一般的だと思います(アメリカ/男性/20代後半)

日本でも母国でも、みんなでワイワイ盛り上がりながら新年を迎えるのですね。タイムズスクエアの映像を見ながら、3、2、1、Happy New Year!!

■日本では友達と集まって居酒屋かレストランに行って、その後パーティーに行く。母国では最初は家族と晩御飯を食べて、その後は友達とパーティーに行く(スペイン/男性/30代前半)

とにかく最終的にはパーティーに行くんですね!

■日本では妻の家族と温泉に行ってから、12時になるとみんなでおそばを食べます。母国では家族全員で祝う時もありますが、こういうことわざもあります。「クリスマスは家族と、お正月は好きな人と」(イタリア/男性/30代前半)

それでは、奥さまとお正月デートをお楽しみください!

■日本では神社へ行って、初詣をします。母国では家族と一緒にご飯を食べます(ギリシャ/男性/30代前半)

■初詣に行ったり、スペシャル番組を見たりしました。母国では大体家族と過ごします。お寺に行ったりします(タイ/女性/30代後半)

初詣、人気ですね。主に元旦、あるいは3が日に神社やお寺で一年の幸を祈るお正月の習わし。おみくじをひいたり、晴れ着姿の人を見かけたりと、日本のお正月を感じることができますよね。

■たこをあげる。母国では家族(両親など)と静かに過ごします。12月31日はクラッブなどに出掛ける人が多いです(イギリス/男性/40代前半)

風流ですね。うまくたこが揚がっている風景は、見ているだけで気持ちがいいです。クラップとは、ロンドンにあるクラップハム・コモン公園のこと。カウントダウンが行われるのでしょうね。

■おせちを作っています。母国では家族全員で白い洋服を着て祝う(ポルトガル/女性/50代前半)

ステキです! 手間暇かかるおせち料理を手作り、見習いたいです。大みそかから新年にかけて白い服を着る風習は、白=平和というイメージから、その年が平和であるようにという願いが込められているのだそうです。

■日本では旅行へ行きます。母国では家族や友達などと食事したり、教会へ行ったりしていました(インドネシア/男性/30代前半)

お正月休みを利用して旅行するという方もいらっしゃいます。一方母国では、その国らしい過ごし方をしています。インドネシアは8割~9割がイスラム教徒、以下プロテスタント、カトリック、ヒンドゥー、仏教、儒教。新年を迎えられたことへの感謝と、1年の無事を祈りに行きます。日本の初詣は信仰とは別で、縁起担ぎや風物詩といった意味合いが強いですね。

■日本ではひとりで寂しく感じながら家でのんびりするか、国に帰っていない友達がいればその人と遊びに行くぐらいです。母国では家族が集まって、特別なお料理を食べながら皆で楽しく過ごします(イラン/女性/20代後半)

故郷から遠く離れた日本に住む外国人、お正月を少し寂しく感じてしまう場合もあるようです。そんな時はおいしいものでも食べて元気を出しましょう! 一週間もすれば日常が舞い戻ります。

■おいしいものをたくさん食べて、温かい所でゴロゴロします。母国では家族で食事をした後、友達とパーティーをします(マリ/男性/30代前半)

これは、幸せですよね!

お正月、みなさんはどのように過ごしましたか? のんびりした人も仕事をしていた人もいるでしょう。お正月の過ごし方も時代とともに多様化していますが、本年が皆さまにとって実り多き一年になることをお祈り申し上げます。