ジャガー・ランドローバー ジャパンはこのほど、中国における奇瑞汽車との生産提携について発表した。109億元を投じて新工場を建設。ここにはエンジン製造施設も含まれる。

タタ・モーターズと奇瑞汽車関係者による定礎式

両社は先頃、中国における合弁事業およびジャガー・ランドローバー車両、そして提携ブランドによる新モデルの生産に対する正式な認可通知を中国政府より受け取った。これを受け、上海近郊の常熟市に予定している合弁事業の生産拠点の建設計画を加速させる。この工場は109億元を投資して建設される大規模なもので、ジャガーおよびランドローバーの各ブランドの車両が生産されるほか、計画には中国市場に見合ったモデルの生産をめざした、新しい提携ブランドの設立も含まれている。

この合弁事業により、中国市場には投資や雇用の創出、先進テクノロジー、低CO2ソリューションなどのメリットがもたらされる。また、ラグジュアリープレミアムカーメーカーのジャガー・ランドローバーが有する伝統や経験と、奇瑞汽車の中国顧客に関する深い知見と理解が融合され、新たなブランドの構築が可能となる。

ジャガー・ランドローバーの中国での販売台数は、2005年には同社の販売台数の1%にすぎなかったが、現在では主要な市場のひとつに成長している。2012年1~10月の販売台数は80%増加しているという。