ジャガー・ランドローバー・ジャパンはこのほど、世界170カ国での新型「レンジローバー」発売に備え、英国内の生産設備の強化と生産性の向上のために3.7億ポンドの投資を行ったと発表した。

最新設備の工場で新型「レンジローバー」が生産される

新型「レンジローバー」はSUVとして初めてオールアルミのプラットフォームを採用するなど、意欲的なニューモデル。同社ではこの新型「レンジローバー」のために、バーミンガム近郊のソリハル工場内に新たにアルミニウムボディショップを増築。さらに塗装技術、トリムの組み立て部分、および倉庫管理の改善も実施した。同社として初となる顧客のための納車センターも開設している。

アルミニウムのプラットフォームは、過去2年間で約8,000人分の雇用を創出した設備投資プログラムによって可能となった。同社では世界各地のサプライヤーに対して13億ポンドを超える発注を行い、そのうち8億ポンドは英国内向けとなっている。これにより、国内のサプライチェーンにおける推定19万人分の雇用維持に貢献している。

同社が最近実施したビジネス拡張としては、ソリハルの最先端施設の増設のほかに、ウルヴァーハンプトン近郊において3.55億ポンドのエンジン工場の操業を開始したこと、「レンジローバー・イヴォーク」に対する需要に応えるため、マージーサイドのヘイルウッド工場を24時間生産体制に移行したこと、ジャガーのキャッスル・ブロムウィッチ工場において新たに1,100人の雇用を創出したことなどが挙げられる。