プッシー・ライオット解放の抗議活動はロシアを飛び越え、主要国にも広がりつつある (C)BANG Media International

ロシアの女性パンクバンド、プッシー・ライオットのメンバー2人が、ロシア極北にある最も厳格な刑務所へ移送されたことが明らかになった。

今年2月21日に首都モスクワの救世主ハリストス大聖堂前でウラジーミル・プーチン大統領を批判した歌のパフォーマンスをしたプッシー・ライオットは、ロシア当局に拘留され、宗教的憎悪によって秩序を乱した罪で禁錮2年の実刑判決を言いわたされていた。

メンバーのマリヤ・アリョーヒナ、ナジェジダ・トロコンニコワ、エカテリーナ・サムツェビッチら3人のうち、エカテリーナは9月に釈放されたものの、マリアとナジェジダの2人はそれぞれ規律が最も厳しいことで知られる別々の刑務所に送られた。弁護士のヴィオレッタ・ボルコワは「先週20日にナジェジダはモルドヴィアへ、マリアはペルミ地方へそれぞれ移送されました」と明かしている。

モルドヴィアとペルミの両地域における刑務所は、旧ソ連時代に捕虜収容所として利用され、その厳格な管理で有名だという。また、マリアとナジェジダの家族は、以前2人が拘留されていたモスクワに送った荷物が返送されてくるまで、今回の移送について伝えられていなかったらしい。

同バンドをサポートするために立ち上げられたツイッターアカウントには「さまざまな刑務所がある中で、2人は最も残酷な刑務所に送られた」と記載されている。

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