俳優で歌手の杉良太郎、女優の高島礼子らが12日、都内で行われた、NTTドコモ向け動画配信サービス・BeeTVの連続ドラマ『親父の仕事は裏稼業』(1話 約10分 全12話)の完成披露試写会に出席した。

左から、梨里杏、池内博之、杉良太郎、高島礼子、袴田吉彦、小野健斗 拡大画像を見る

『親父の仕事は裏稼業』は、やくざの松田組4代目組長の松田五郎(杉)とその家族の絆を描くホームドラマ。夫を献心的に支える妻と国税局職員の長男、五代目候補の次男、刑事を志す三男、能天気な長女は、五郎の誕生日祝賀会で、互いの感情をぶつけ合ってしまう。折りしも、対立する組との抗争も勃発し、家族と組の両方の"ファミリー"に難問を抱えることになった五郎はどう立ち向かうのか――というストーリーで、8月20日から配信スタート。

舞台あいさつには、杉、高島のほか、キャストの池内博之、袴田吉彦、小野健斗、梨里杏が出席し、企画・脚本・監督・主演・主題歌・殺陣を務めた杉は「家庭の団欒が無くなってきてるのは、寂しいなと。今はお父さんやお母さんを尊敬するということができていないので、家族をテーマにしたかった」と企画の背景を説明。杉の妻役の高島が「杉監督は役者の気持ちが分かってるので、現場はとても良い雰囲気でした。監督でこんなに演技指導をしてくれる人はいない。素晴らしいです」と褒め称えると、杉は「やっぱり女房だなー、よく見てるね」と照れ笑い。次男を演じた池内も「人として学ぶところがたくさんあった。僕も杉さんのようになれたら」と"父"に尊敬の念を伝えたが、杉は「池内くんは撮影中ふてぶてしかったよ」と明かして笑いを誘った。

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イベントでは、14日に68歳の誕生日を迎える杉に、キャスト陣からバースデーケーキが贈られるサプライズも。杉は「びっくりしたー」と思わぬプレゼントに喜び、「家族の話なんで、本当の家族の雰囲気にしたかった。一人ひとりが真剣に役と向き合ってくれたので、全員が主役のドラマです」と感無量。また、報道陣からオリンピックについて聞かれた高島は「思いっきりハマって、睡眠不足です。若い人はオリンピックを観れば、これからの人生変わると思う」と観戦に夢中になっていることを明かしたが、杉は「男子の柔道を観てたけど、俺が監督したいくらいダメだね」と一喝。「男は弱いなー、女は強いなーと。日本は女性の国になったと思いました。最近の男はホルモンでも欠けてるんじゃないの!?」と手厳しい感想を語っていた。