大阪府堺市はこのほど、阪堺電気鉄道阪堺線に来年導入予定の低床式車両について、車両の愛称を「堺トラム」、カラーデザインの呼称を「茶ちゃ」とすることを発表した。

阪堺線に導入される低床式車両の愛称は「堺トラム」に

阪堺線は大和川~浜寺駅前間で堺市内を走行している。堺市は阪堺線の利用促進のため、同路線の活性化策などを検討しており、来年には低床式車両が導入されることに。昨年、車体のカラーデザインに関する投票が行われ、車体上部が緑、車体下部が白茶、アクセントカラーのジャパンメタリックをあしらったデザインに決定した(詳細は本誌記事参照)。

今年5月には愛称募集も実施し、全国から867件の応募があったという。愛称選考会議での審査の結果、低床式車両を通じ、幅広く堺を発信したいとの思いから、「堺」と路面電車を意味する「トラム」を組み合わせた「堺トラム」が愛称に選ばれた。

カラーデザインについても、千利休が追求した「わび」をイメージしていることから、「茶ちゃ」と呼称されることに。低床式車両は今後、堺市の支援で阪堺線に計3編成導入される予定で、すべての編成に共通の愛称として、「堺トラム」が用いられるとのこと。