いよいよ今週末7月28日(土)に日本公開を控えたクリストファー・ノーラン監督最新作『ダークナイト ライジング』。本作最後の予告編が公開された。

公開された予告編は、これまでの尺を大きく上回る2分20秒の長編。数千人のエキストラを配した規格外の市街戦、バットポッドらしき戦闘バイクに跨るキャットウーマン、最強の敵ベインとの激しい肉弾戦、剥がされたバットマンのマスク――緊迫感みなぎる映像と、クライマックスへと加速する怒涛のシークエンスの連続は、今週末に公開控えた本編への期待感を否が応にも掻き立てる映像に仕上がっている。予告編終盤にはスーツに身を包んだブルース・ウェインに「車は先ほど奥様が」と伝えられるシーンも初披露。

ノーラン監督は、本作の撮影にあたりアメリカ、インド、イギリス、スコットランドの三大陸にまたがったロケを敢行。大胆な空中スタントシーンはスコットランドの上空で撮影され、イギリスでは広大な格納庫に多数の屋内セットを組み、ベインがスタジアムを占拠するシーンでは、ピッツバーグに1万1,000人以上のエキストラが参加。そしてノーラン監督が「この映画の最大の見せ場のひとつ」と語る"ゴッサムシティ"=ニューヨークのアクションシーンでは、数千人のエキストラを配し、600人のスタントが起用されたという。

バットマンシリーズ最終章であり、本年度最高の興行収入を期待されている『ダークナイト ライジング』。ノーラン監督は前2作に基づいた観客の期待に応えながらも、新しい何かを提示するという2つのバランス、あるいはジレンマに責任や葛藤を抱きつつも、最終的にこの作品に携わり、完結させる機会をもてたことの喜びを語っている。

「この壮大なストーリーを完結させられると思うと、僕たちはとても興奮した。それがこの3作目に取りかかるうえでの主な動機だったんだ。最初の2作に基づく観客の期待に充分応えながらも、これまで彼らが観たことのない何かを提供しなければならないという点では、非常に大きな責任を感じたよ。そのバランスをとるのは簡単ではなかった。そして、バットマンというキャラクターでやりたかったことのすべてを、僕はこの映画に盛り込むことができた。観客も、すべてが語られたと感じてくれたらと願っているよ。情熱を注ぎ込んできたとても長いストーリーの完結ほど感激するものはないからね。それこそエンターテイメントのすばらしさであり、このストーリーを完結させる機会をもてて、僕は本当に幸運だった」

本作は7月28日(土)より丸の内ピカデリーほか全国ロードショー。前日の27日(金)には先行上映会も行われる。一瞬で崩壊するスタジアムに巨大ブリッジ、街に放たれる凶悪犯の群れ、キャットウーマンは敵か味方か、ベインが投げ捨てるのはダークナイトのマスクなのか、すべては今週末からの劇場で明らかとなる。

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