俳優の小栗旬、女優の忽那汐里らが7日、東京・丸の内ピカデリーで行われた映画『グスコーブドリの伝記』の初日舞台あいさつに出席した。

映画『グスコーブドリの伝記』の初日舞台あいさつに出席した小栗旬(左)と忽那汐里 拡大画像を見る

映画『グスコーブドリの伝記』は、1985年に公開された映画『銀河鉄道の夜』の杉井ギサブロー監督やキャラクター原案のますむら・ひろしが再集結した宮沢賢治原作のファンタジー・アニメーション映画。イーハトーブの森に住む少年ブドリは、冷害により家族と離れ離れになってしまう。旅に出たブドリは、妹・ネリや故郷、支えてくれた人々を救うため、ある決意をする――というストーリーで、映画は全国公開中。

舞台あいさつには、ブドリ役の小栗、ネリ役の忽那のほか、声優を務めた林家正蔵、草刈民代、林隆三と杉井ギサブロー監督、音楽を制作した小松亮太が出席。先月、一日課長を務めた岩手県・花巻市の"賢治まちづくり課"からプレゼントされたという宮沢賢治愛用のレプリカの帽子と着物姿で登場した小栗は「原作と同じように見た人それぞれが色んな見方が出来るので、この映画がちょっとでも考える機会になって頂けたら」とあいさつ。声優に初挑戦した忽那も「初仕事だったので、感性の豊かな作品に参加できてうれしいです」と笑顔を見せた。

また、この日は七夕ということで登壇者が願いを書いた短冊を披露。林家は「『グスコーブドリの伝記』とかけて野球の首位打者と解く。その心は……、ヒット!」と落語家らしくなぞかけでヒット祈願し、小栗は「ブドリが沢山の人のもとに届きますように。月9もね!」と今月9日から放送スタートの主演ドラマ『リッチマン、プアウーマン』(フジテレビ系)もちゃっかりアピール。忽那も「みなさんが映画の宣伝をしてくださると思ったので……」と"世界平和"と書いた短冊を披露し笹飾りに結わえつけると、杉井監督は「今の時代に向かって、スタッフが全力投球してくれた。世界中の人に見ていただきたい作品です」と自信を持ってアピールした。