俳優の佐藤健、女優の武井咲らが27日、東京・六本木ヒルズアリーナで行われた映画『るろうに剣心』の完成披露レッドカーペットイベントに出席した。

左から、蒼井優、佐藤健、武井咲 拡大画像を見る

緋村剣心役の佐藤、神谷薫役の武井のほか、キャストの蒼井優(高荷恵役)、吉川晃司(鵜堂刃衛役)、江口洋介(斎藤一役)、青木崇高(相楽左之助役)、田中偉登(明神弥彦役)と大友啓史監督が、会場のレッドカーペットに登場すると、集まった観客からは大歓声。佐藤や武井、蒼井らは、ハリウッドさながらに、サインやインタビューに応じて観客を熱狂させた。佐藤は「公開2カ月前なのに、こんなに来てくれてありがとうございます。子どものころから剣心は大好きなので、自分の理想像を演じました」とあいさつし、「純粋さが愛おしい魅力的な女性」と自身の役柄について語った武井は「剣心、格好良かったですよ!」と相手役の佐藤ににっこり。田中も佐藤に「普段は優しいんですけど、現場に入ると雰囲気が変わって本当に尊敬しちゃいます!」と持ち上げると、佐藤は「チャラいなー。ありがとう」と照れ笑いしていた。

また、蒼井は「龍馬伝(2010年のNHK大河ドラマ)から引き続く監督、キャストが多かったので、1日でも早く武井さんが慣れるように考えてました」と振り返ると、佐藤も「武井さんは偏食なので、大人たちが食べ物を探してた」と暴露し、「結局、うどんがあれば良かったんですけどね」と笑わせると、武井は恥ずかしそうに苦笑いする場面も。イベントでは、公開日までに全国47都道府県を巡る"るろう号"もお披露目され、キャスト陣がメッセージを車体に記すと、最後に佐藤は「全員で一生懸命やって、監督がまとめてくれた。日本映画界でこんな作品は観たことがないし、本当にすごい映画になりました」と自信たっぷりにアピールして、イベントを締めくくった。

前列左から、蒼井優、佐藤健、武井咲、吉川晃司、後列左から、青木崇高、江口洋介、田中偉登、大友啓史監督

映画『るろうに剣心』は、1994年から1999年に週刊少年ジャンプ(集英社刊)で連載され、テレビアニメ(フジテレビ系)も放送された和月伸宏の同名コミックを実写化したもの。かつては人斬り抜刀斎として恐れられたが、国を分けた戦いの後、"不殺(ころさず)"の誓いをたて、日本中を流浪する緋村剣心(佐藤)。ある日、剣心は神谷薫(武井)を助けたことをきっかけに神谷道場に居候することになるが、街では抜刀斎を名乗った人斬り事件が頻発していた――というストーリーで、映画は8月25日から全国公開。