先日、今年9月25日に11年ぶりの新作リリースをアナウンスしたノー・ダウト (C)BANG Media International

アメリカのロックバンド、ノー・ダウトが、コンピュータゲーム会社を相手取り訴訟を起こした。

グウェン・ステファニー率いる同バンドは、コンピュータゲーム会社「アクティビジョン」制作のゲーム「バンドヒーロー」で、バンド側はメンバーの契約上の肖像権使用を拡張したと主張。対する「アクティビジョン」も本件棄却を求めたが、ロサンゼルス上級裁判所のラモナ・シー判事がこの嘆願を却下し、両者は年内に出廷することになる。

ノー・ダウトは、ゲーム内におけるメンバーのキャラクターが、自身らが現実の世界では絶対にしないようなことをする機能をゲームプレーヤーに与えたとして、2009年に同社を訴えていた。同バンドはメンバーの肖像権が侵害され、自分たちが「バーチャルカラオケのサーカス芸人」に変えられたと主張している。

また、当初の申し立てには、プレイヤーがグウェンのキャラクターを男性の声で歌わせたり、同バンドの男性メンバーを女性の声で歌わせたりすることを可能にする機能を「解放する」といった操作がゲーム内にあると述べられていた。

同バンドの弁護士はE!ニュースに「シー判事が今回、アクティビジョンの起こした最後の手続き上のハードルを外してくれたおかげで、ノー・ダウトは、アクティビジョンの自身らに対する態度をロサンゼルスの陪審員の方々に聞いてもらうことを心待ちにしています」と語っている。

一方、「アクティビジョン」社の代理人は、今回の司法上の判断は全く予期していなかったものではなく「単に係争の事実があるということで、私どもは裁判所で本件が審理されるのを待ち望んでいます」とコメントを残した。

(BANG Media International)