NEXCO東日本は、「5県ループ」の開通1周年を記念して5県(福島県・茨城県・栃木県・群馬県・新潟県)の魅力を発信し、観光振興を応援するイベント「つながる5県ハイウェイドライブ」を実施している。キャンペーンの第一弾として、『つながる5県ハイウェイinイオンレイクタウン』が5月19日~20日、埼玉県越谷市のイオンレイクタウンmoriで開催された。5県の魅力がぎっしり詰まったイベント初日の模様を紹介しよう。

「5県ループ」とは?

「5県ループ」をご存じだろうか。昨年3月に北関東道が全線開通したことで、北関東道と磐越道がある5県が、八の字型の高速道路(北陸道・関越道・東北道)でつながった。一周すると806kmになるこの区間を「5県ループ」という。これを利用することでアクセスが便利になり、観光には絶好の"輪"となっているのだ。

「5県ループ」

今回のイベントは、イオンレイクタウンmoriの各会場をドライブするように巡るのが特徴だ。オープニングイベントが行われたステージイベントでは、各県のかわいらしいキャラクターと観光大使が集結し、テープカットが行われてイベントがスタート。そして、オープニングイベント後には、各県ごとにPRが展開された。

各県の観光大使と石川氏によるテープカット

キャラクターやご当地アイドルが魅力をPR

トップを飾ったのは群馬県。群馬県観光協会の「ぐんまコンシェルジュ」と、キャラクター「ぐんまちゃん」による県内のオススメスポットなどが紹介された。そして、ご当地アイドル「AKG(赤城のふもとからA『あかるく』、K『かわいく』、G『げんきよく』をコンセプト結成されたユニット)」から、年少組「チームやよいひめ」が応援に駆けつけ、ミニライブが開始。群馬の特産イチゴ「やよいひめ」のPRソングなどを熱唱し、ライブ終了後には握手会&CD販売が行われ、行列ができるほどの盛況だった。

AKGの「チームやよいひめ」によるミニライブ。イチゴをモチーフにした衣装とかわいい振り付けが印象的

続いて登場したのが栃木県。こちらもご当地アイドルが県のPRを担った。栃木を代表するイチゴ「とちおとめ」にちなんで結成された、平均年齢16歳の「とちおとめ25」が登場。観光スポットや名産品をポップなメロディに乗せて、元気いっぱいのダンスパフォーマンスで会場を盛り上げた。AKGと同じく、ライブ後に即席の握手会が開かれ、多くのファンと交流を深めていた。

地域密着型アイドルユニットのなかで人気急上昇の「とちおとめ25」

その後も、科学の街・つくば市(茨城県)で見学や体験ができる「サイエンスツアー」の紹介や、福島県が生んだご当地ヒーロ「ダルライザー」によるミニショー&握手撮影会、新潟県十日町のキャラクター「ネージュ」によるクイズ大会などが、1時間ごとに開催された。イベントは通りすがりの人たちの足を止め、大いに魅了していた。ちなみに2日目は、初日とは違った演出だったので、連日来場しても楽しめたに違いない。

各県を代表するご当地グルメ&物産を堪能!

館内の入り口では高速道路のSAをテーマに、レイクタウンサービスエリアと題し、ご当地グルメが楽しめる「つながる5県の絶品!麺ロード&物産販売」が開催された。

麺ロードは、朝ラーメンを全国に広めた喜多方ラーメン(福島県)を筆頭に、日本三大うどんの一つで有名な水沢うどん(群馬県)、皇室に献上した実績を持つというへぎそば(新潟県)、佐野ラーメン(栃木県)、常陸秋そば(茨城県)の有名店がキッチンカーで販売。現地でしか食べられない至極の味だけに、オープンと同時に長蛇の列ができるほどの人気ぶりだった。しかも、お土産用にも販売されていたので、お気に入りはもちろん、食べられなかったものを自宅で楽しむ用に購入している人も目立っていた。

オープンと同時に行列ができた水沢うどん。代表して松島屋が出店した。舌触りがやわらかく、コシがある。そののど越しは絶妙だ

「茨城に常陸秋そばあり」と言われるほど、そば好きをとりこにする。出店した伊勢又は、普段良質なそばを提供する製粉会社だけに調理は貴重。香りの高さや甘みが抜群に優れ、至極の味を楽しめた

物産販売の会場では、各地の売れ筋のお土産や新鮮な野菜をはじめ、オープニングイベントで華を添えたキャラクターグッズなどをゲットできるとあって、大盛況。ステージイベントで県のPRをしていた、ご当地アイドルやキャラクターたちも飛び入り参加して、来場者を喜ばせていた。

物産販売の会場。5県の特産品や名産品がずらり

ソフルフードの焼まんじゅう(750円)

水沢うどんや漬物(300円~)が販売された

オススメの桃の商品も購入することができた

「ダルライザー」が応援に駆けつけた。

チョコ納豆(500円)やなっとうスナック(270円)

水戸の特産品の納豆は品ぞろえも豊富

栃木県のご当地アイドル、「とちおとめ25」の由来にもなったとちおとめ(300円)

新潟県からは、雪中貯蔵をはじめて作った小千谷市の銘酒などを販売

旨味が詰まった越乃紅豚を使用したヒレハムやベーコンは、酒のつまみに!

臨時の観光案内所のような特設ブース

イベントでは、フロアごとに、各県の特設ブースが開設された。パネルで観光地や名産品を展示したほか、カタログや観光マップが提供されていた。

ブースでは、地元のスタッフがオススメのスポットをアドバイスしてくれるので、観光案内所のような雰囲気。さらに、工芸品づくりを子どもが体験できるワークショップが併設されており、家族連れでにぎわいをみせていた。ブースを巡るだけでも各県の魅力が存分に伝わり、行ってみたいという思いに駆り立てられる。

福島県「ふくしまから はじめよう。」

ヒロロ細工のストラップ作りを楽しんでいた

栃木県「やすらぎの栃木路」ブース

勾玉づくり・拓本体験などのワークショップ

茨城県のオススメスポットは「月待ちの滝」

ぐんまコンシェルジュがお出迎え

新潟県「うまさぎっしり新潟」ブース

ミニ凧キット作りにチャレンジ!

親子で楽しめるアトラクションは、さらにもうひとつあった。「各県のブース」+「NEXCO東日本ブース」+「レイクタウンサービスエリア」をゲーム感覚で回って楽しむ「レイクタウンドライブ」だ。すべてのスタンプを集めると、特製ステッカーがもらえ、抽選でつながる5県の名産品やNEXCO東日本オリジナルステッカーをプレゼント。そのため、ゴールを目指す親子も多く、館内の各所に出没していたキャラクターと記念撮影をするなど、ほほましい光景も見ることができた。

まだまだキャンペーンは続く

NEXCO東日本では、お得なキャンペーンを随時展開中だ。週末にお出かけしたい人にオススメなのが、ETC限定「北関・磐越ぐるっとパス」。通常料金よりもグンとお得な価格で楽しむことができる。

5県をカバーした周遊エリアが乗り放題になる「周遊プラン(普通自動車:5,500円~)」と、周遊エリアに加え、首都圏方面の関越道、東北道、常磐道から往復の利用が可能な「首都圏発着プラン(普通自動車:7,000円~)」の2種類を用意。さらに、エリア内のレジャー施設や宿泊施設など、約100カ所のお得な優待特典も用意されている。7月17日まで実施されているので、これから出かける予定の人は、利用しない手はない。詳細は、5県ループのサイトをチェックしよう。

これから夏に向けて祭りやイベントも目白押し。ますます5県から目が離せなくなることは間違いない。

(OFFICE-SANGA 大野晴之)