本田技研工業は15日、人の歩行のような全方位への自由自在な動きと、両足の間に収まるコンパクトなサイズを両立したというパーソナルモビリティー「UNI-CUB」を発表した。

パーソナルモビリティー「UNI-CUB」

UNI-CUBは、2009年に公開した「U3-X」をベースに進化したパーソナルモビリティーで、同社独自のバランス制御技術に加えて、前輪に全方位駆動車輪機構(Honda Omni Traction Drive System)、後輪に旋回を目的とした横方向に駆動するオムニホイールを配置。これにより、身体を傾ける体重移動で速度や方向の調整ができ、前後移動に加えて真横や斜め方向などに動いたり、曲がることやその場での旋回といった機敏な動きも実現したという。

「UNI-CUB」オフィスでの活用シーンのイメージ

また、両足の間に収まるコンパクトサイズを実現し、乗った際の足着き性が良く、目線の高さを周囲の人と同等としている。同社では、6月から日本科学未来館と共同実証実験を開始し、施設内での活用の可能性を検証していくとともに、国内外のさまざまな使用環境において、実用性の検証を進めていくとのこと。

最高速度は6km/hで、航続距離は6km、使用環境条件は屋内バリアフリー対応空間。リチウムイオンバッテリーを搭載し、サイズは全長520×全幅345×全高754mmで、シート高さは745~825mm。