女優の石原さとみが12日、東京・新宿の角川シネマ新宿で行われた映画『貞子3D』の初日舞台あいさつに、俳優の瀬戸康史、山本裕典、田山涼成、英勉監督と登場。舞台には原作の鈴木光司、作中で貞子を演じた橋本愛、さらには"貞子"本人も登場し満員の会場を賑わせた。

映画『貞子3D』の初日舞台あいさつに立った石原さとみ 拡大画像を見る

シルバーをあしらったスカートにタトゥータイツというスタイルの石原は初めてのホラー作品に「現場では監督のおかげでホラーを撮ってる感覚がないくらい楽しい現場でした」とニッコリ。プロ野球の始球式や"渋谷ジャック"などインパクトのある宣伝に奔走した貞子に「宣伝を重ねていって、リアクションがすごく大きかったです。貞子さんも宣伝をがんばってくれました」とねぎらった。

初の悪役に挑戦した山本は「白のシャツに白の革パン、カラーコンタクをいれてGACKTさんをイメージしてやりました。山本GACKTです」と話して会場を沸かせながら「僕は貞子を復活させるために人をずこずこ殺して井戸に放り込む役。初の悪い役なので新鮮だと思います」と語った。冒頭は山本が出演するシーンが続くということで「打ち上げで、ウチの主演女優・石原さとみが『最初山本裕典のPVじゃないか』と言っちゃうぐらいです」と笑いを誘った。

劇中ではさまざまバリエーションの貞子が登場。橋本は「私が演じたのは可憐なちょっとひねくれた女の子。気持ち悪いの(貞子)がいっぱい出てくるので、そのなかの“美少女貞子”という立ち位置に立たせてもらいました」と謎に包まれた役どころを語った。

ここで司会から同作の海外での上演が発表され、6月14日に韓国最大規模の200スクリーンでの上映を皮切りに香港シンガポール、台湾、アジアを中心に公開されることが明かされると、石原は「うれしいですね、シンガポールに友達いるので、見てもらいたいです!」と歓声。山本が「中国の雑誌の取材を受けた時も『みんな楽しみにしてるよ』と言われたんです。アジアで貞子は人気ですよ」と続けると、ステージの貞子も監督に耳打ちしながらコメント。監督が「貞子、ジュセヨ。私は国際派女優」と代弁すると会場は大きな笑いに包まれ、貞子は石原に抱きついて喜びを表現していた。

左から、田山涼成、山本裕典、橋本愛、石原さとみ、瀬戸康史、英勉監督、貞子、鈴木光司

舞台上で貞子が大暴れ?

同作はハリウッドでリメイクされ“Jホラー”の代表作として世界中で人気の『リング』シリーズの最新作。インターネットで密かに流通する、見た者は死んでしまうという“呪いの動画”。教師の鮎川茜(石原)は勤務する女子高でそんな噂を耳にする。ある日、問題の動画探しに熱中していた茜の教え子が自殺してしまう。呪いの魔の手が茜に迫る…というストーリー。