映画『ジョン・カーター』では、火星へ送られる軍の指揮官役を演じたテイラー・キッチュ (C)BANG Media International

アメリカのウォルト・ディズニーは、本作のマーケティングに1億ドル(約84億円)と製作費2億5,000万ドル(約200億円)を費やし、損失は2億ドルに上る見込みと発表している。そして本作の興行収入が1億8,400万ドル(約150億円)弱程度となっており、映画館所有者がその総額の約半分を受け取ることになる。

この結果から公開3カ月の間に、8,000万ドルから1億2,000万ドル(約67億円から100億円)を損失する可能性があるものの、同社の手がけるテレビ番組のおかげで、会社全体としてはまだまだ利益を上げることができるという。

本作の監督であり、過去に大ヒット作『ウォーリー』(2008年)や『ファインディング・ニモ』(2003年)を手がけてきたアンドリュー・スタントンは、以前に、自身の映画の製作費には気を配っていないと話していた。「僕はいつも巨額の製作費で製作してきた。実際このやり方しか知らない。製作費がいくらかってことは無視してきたんだよ。利益がいくらかを心配するなんて感じたことは1度もない」

なお、ウォルト・ディズニーは、年内公開予定の『ブレイヴ』や『アベンジャーズ』など多額の予算を投じた作品で、この損失の取り返しを図るつもりだという。

(BANG Media International)

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