WOWOWの連続ドラマ『推定有罪』(3月25日スタート)の制作発表会見が13日、都内で行われ、出演者の仲村トオル、黒木瞳、ミムラ、本仮屋ユイカ、寺島進、陣内孝則、國村隼が登壇した。

前列左から、陣内孝則、黒木瞳、中村トオル、國村隼、後列左から、本仮屋ユイカ、ミムラ、寺島進 拡大画像を見る

同ドラマは、冤罪(えんざい)がもたらす悲劇をテーマに、冤罪事件の当事者だけでなく、遺族、警官、裁判所、弁護士、報道関係者などさまざまな立場の人々の姿を描く、社会派人間ドラマ。仲村トオル扮するジャーナリスト・加山の元に、ある日、衝撃的な一報が入るところから物語はスタートする。12年前に起こった幼女殺人事件の犯人として服役していた篠塚(國村隼)が、実は無実だった。この事件を取材していた加山は、確信を持って篠塚が犯人だという記事を書き続けていたが、それが誤っていたと立証されてしまう。そして、それぞれが"冤罪"という事実に向き合っていくというストーリー。

仲村は集まった報道陣を前に、「今回僕が演じたのは、皆さんと同じジャーナリストの役。僕は12年前に間違った記事を書いて、加害者や遺族の人生に大きな影響を与えてしまいました。今日は、『推定有罪』に関わった人たちの人生が良い方向に向かう記事を書いてください」と、役に入り込んだ神妙な面持ちであいさつし、場を沸かせた。

篠塚の弁護人・石原弁護士を演じる黒木は「ミステリアスなキャラ作りを凝って楽しみました。ジャーナリストをとても厳しく糾弾する役なのですが、その辺りは作品を見て楽しんでほしいです」とアピールした。また、「本当は自分がやっていないのに冤罪を受けたことは?」と質問されると、「私は経験あります! ある教室で、泥棒に間違えられてすごく悲しかった。後から犯人は分かったのですが、自分の(心の)中に残りまして。傷付いたことがありました」と告白した。本仮屋は、「電車に乗るときに、Suicaで引っ掛かったのが私じゃなくて前の人なのに! って時があります。朝とか皆さんお仕事忙しいのにすみません! って思います」とエピソードを明かし、場を和ませていた。