NHK連続テレビ小説『カーネーション』の記者会見が25日、NHK大阪放送局で行われ、ヒロイン・小原糸子役の尾野真千子と、次週30日放送分より登場する糸子の長女・優子役の新山千春、二女・直子役の川崎亜沙美が出席した。

写真左から、新山千春、尾野真千子、川崎亜沙美 拡大画像を見る

次週から幕を開ける物語の新展開は、終戦から9年が経った昭和29年からスタート。優子は17歳、直子は15歳と思春期を迎えた姉妹が糸子と同じファッションの道を志し、お互いをライバルとして意識し始める。のちに同じ世界に飛び込む三女の聡子、さらに、激動のファッション界に戸惑いながらも奮闘する糸子もまた"ライバル"となっていく小原一家の姿が描かれる。

尾野は成長した娘たちについて「急に大きくなったので…デカい(笑)」と感想を。実年齢では尾野が30歳、新山が31歳、川崎が28歳と同年代だけに、母親を演じるにあたって「どうしようかと思った」というが、「どうしようもないので、いつもの糸子ちゃんで丸く収めることに。このままチャキチャキのお母ちゃんでいって、あとは娘たちに合わせてもらうことにしました(笑)」と笑わせていた。

新山は「最初はセーラー姿の17歳で登場します。10代に見えるように普段から声のトーンを高くしていました。それを亜沙美ちゃんにモノマネされたりしてたんですけど(笑)」と役作りのエピソードを。また、「私は青森出身なので岸和田弁のセリフが大変。方言指導の先生にセリフを入れてもらったCDを聞いて、台本にイントネーションを音階で書き込んだり、本番の直前まで(正しいかどうか)確認したり」と苦労を語った。

役設定では40代となる尾野は「私も年をとってまいりました」とあいさつ

新山は、優子役を「心で演じたいとがんばっています」と意気込みを

念願の朝ドラ出演に「何もかも新鮮なことばかり」と目を輝かせる川崎

一方、岸和田出身の現役女子プロレスラーで、初の朝ドラ出演となる川崎は「自分の演技がええもんか悪いもんかまだわかりませんが、小原家の家族として、岸和田の人間として育っていけるように力を入れてやっていきますので、バチバチに目ぇ見開いて見てください」とメッセージを。「お姉ちゃん(新山)と取っ組み合うシーンもあるんですけど、思わず血が騒いだんでしょうね。(アクションが激しすぎて)見せてはいけないものを見せてしまったりして(笑)」とレスラーらしい裏話を明かしていた。

また、3月3日放送分からヒロインを晩年期役の夏木マリにバトンタッチすることについて質問が飛ぶと、尾野は「やっぱり複雑ですね…。でも、(子役の)二宮星ちゃんから私に、私から夏木さんと世代を超えて朝ドラが作られていくのは素敵なこと。役の年代の素敵な方が演じるのがいいと思う。(晩年役が)夏木さんと聞いて、私は感動しました」と心境を話していた。