前回、冬の秋田のオススメ観光スポットとして日本海に突き出た男鹿半島を紹介した。今回は内陸側へと進み、角館駅から鷹巣駅までの94.2kmを結ぶ秋田内陸縦貫鉄道沿線をはじめとする観光地を取り上げる。
四季を通じて美しい姿を見せてくれる角館
まずは秋田新幹線の停車駅でもある角館。春の桜、秋の紅葉、そして冬の雪化粧に映える武家屋敷が有名で、東北屈指の観光名所。その美しさから、「みちのくの小京都」とも呼ばれる。江戸時代の建築物が保存されているこの地域では、公開されているお屋敷も多い。ぶらりと散策しながら、当時の武士の生活を想像してみよう。
角館から秋田内陸縦貫鉄道に乗り、松葉駅からタクシーに乗れば深さ日本一の田沢湖に到着する。金色のたつこ像が立つこの湖は、韓国ドラマ「IRIS」のロケ地になったことでも有名。ちなみに秋田では、20カ所に及ぶ撮影が行われており、秋田内陸縦貫鉄道の角館駅や阿仁合駅、前回紹介した男鹿半島もロケ地となっている。韓流ファンならマストなスポットになることだろう。
ちなみに秋田内陸縦貫鉄道は日本で2番目に長い第三セクター鉄道。特徴は、観光アテンダントが乗車する点。バスガイドのように、詳しく沿線の観光スポットなどを案内してくれる(一部、乗車していない便もある)。
さて次は、四季を通じて美しい姿を見せてくれる十和田湖へ。澄んだ湖水には秋の紅葉も冬の雪景色も絶妙に合い、多くの観光客が訪れる。また、十和田湖がある小坂町には、明治43年建築日本最古の現役木造芝居小屋「康楽館」、明治38年建築で"明治のオフィスの代表"といわれた「小坂鉱山事務所」などがあるので、少し寄り道して観光するのもいい。
ちなみに宿を選ぶなら鹿角市の大湯温泉もオススメ。約800年の歴史を持つ湯量豊富な温泉地で、実は十和田湖に最も近い温泉地でもある。ここを起点に周辺観光をすれば効率よくまわれることだろう。