美しい景色を満喫したら……地元グルメを堪能しようではないか。秋田は日本有数の米どころで、炊き立てのあきたこまちのおいしさに感動レベル。また、米を使ったきりたんぽ、そして日本酒……。おなかがいくつあっても足りないくらい、おいしいものが秋田には詰まっている。

きりたんぽと比内地鶏ははずせない!

まずは代表的な郷土料理であるきりたんぽ。かために炊いた米を半殺し(粗くつぶす)にし、秋田杉の串に巻きつけて焼いたものがきりたんぽで、比内地鶏のだしからつくる鍋に入れて煮込めば、きりたんぽ鍋の出来上がり。旨み抜群のだしを吸ったきりたんぽは格別のおいしさである。

きりたんぽ鍋。セリやごぼうなど、野菜もたっぷり

比内地鶏といえば親子丼もはずせない。比内地鶏の産地である大館市に本店を構える「秋田比内や」では、比内地鶏の親子丼が人気。半熟に仕上げたとろとろ玉子に炭火で表面を軽く焼いた比内地鶏を使った親子丼はぜひ食べてもらいたい。同店の親子丼は秋田杉を使った伝統的工芸品「曲げわっぱ」に盛り付けられている。なお、同市内にある曲げわっぱ体験工房では、曲げわっぱの制作体験ができる。料金は制作物によって異なり、丸弁当箱で3,000円(所要時間1時半30分~2時間)。インストラクターによるサポートつきなので安心。きれいに完成した曲げわっぱを持ち帰ることができる。

「秋田比内や」の親子丼

曲げわっぱ体験工房で筆者がつくった丸弁当。初体験でもこんなにきれいな仕上がりに

長い冬に突入した秋田。白銀の世界で、美しい景色を美味なる料理をぜひ堪能してほしい。食と観光を満喫する旅に出かけよう。