長男の真輝君に花束を贈呈され、"父親"の顔も見せた山下名人本因坊。「井山さんとはお互い力を出し切った戦いができました」と笑顔

朝日新聞社は6日、第36期囲碁名人戦七番勝負を4勝2敗で制した山下敬吾名人本因坊の就位式を都内にて開催した。

山下名人本因坊が、10歳以上も年下の井山裕太九段に挑んだ今回の名人戦。「年齢を感じずに、名人に挑戦するんだという喜びとともに打っていました」と対局を振り返った山下名人本因坊だが、「終わった後に多くの方から年齢差について言われました。8年前はひと回りも上の依田先生(依田紀基九段)に挑戦していたのに齢をとったもんだな、と時の流れの早さに唖然としました」と会場の笑いを誘っていた。

これまで7大タイトルのうち、6タイトルを制し、世界戦での勝利も誓った山下名人本因坊。日本人棋士初となるグランドスラム達成に向け、更なる活躍が期待される。

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乾杯の挨拶をしたのは、映画『紅の豚』でおなじみの声優・森山周一郎氏

史上7人目の"名人本因坊"となり、「重みを感じております。名人という名に恥じない結果を残せるように頑張りたい」(山下名人本因坊)