今年9月の台風12号の影響で一部区間が不通になっていた紀勢本線が、12月3日の始発列車より全線で運転を再開する。これに合わせ、JR西日本は復興支援に向けた「元気です和歌山キャンペーン」を実施する。

JR西日本とJR東海の境界駅でもある紀勢本線新宮駅

現在、紀勢本線は紀伊勝浦~新宮間でバスによる代行輸送を実施しており、大阪方面からの特急「スーパーくろしお」「オーシャンアロー」、名古屋方面からの特急「ワイドビュー南紀」の運行にも影響が出ていた。

復旧作業が順調に進めば、今月19日より白浜~紀伊勝浦間の特急が現行の2往復から6往復に増発され、12月2日の最終をもって紀伊勝浦~新宮間の代行バスが運転終了。翌朝より災害前のダイヤで運転が再開される。

全線再開に合わせて実施する「元気です和歌山キャンペーン」では、特別企画乗車券として「元気です和歌山 南紀パス」を発売するほか、旅行会社と連携した団体・個人旅行商品、日帰り駅プラン商品なども設定される。

「元気です和歌山 南紀パス」では、紀勢本線の紀伊田辺~新宮間が自由周遊区間となり、普通列車だけでなく特急列車の自由席にも乗車できる。沿線で運行される明光バス、龍神バス、熊野交通の一部区間も乗り放題に。発駅から自由周遊区間まで、特急列車の普通車指定席での往復も可能となった。

同乗車券は今月15日より発売し、利用期間は12月3日から来年3月13日まで。価格(おとな)は和歌山発が5,500円、大阪市内発が6,000円、京都市内発と神戸市内発が6,500円(神戸市内発は新大阪駅より特急に乗車)となる。