――音楽のジャンルでは、どういったジャンルが好きですか?

azusa「普段よく聴くのは、皆さんが知っているような有名な曲を、ジャズやボサノバにリアレンジしたカバーアルバムです。原曲の良さも楽しみつつ、アレンジでこんなに曲のイメージって変わるんだという、その発見が面白いです」

――原曲そのままというのはあまり聴かないのですか?

azusa「もちろん聴きますが、じっくりと聴くのはリアレンジのほうが多いです」

――ちなみにアニメソングというの意識したのはデビュー前ですか、後ですか?

azusa「どちらかというとデビュー後です。自分で歌うことになるとは想像もしていなかったですし、アニメにも正直あまりなじみがなかったので、歌うことが決まったときは、本当に私で良いのかなって思いました。はたして自分の曲がアニメに合うのかという不安もあったのですが、『アマガミSS』の放送が始まり、皆さんがすごく温かく受け入れてくださったので、とてもホッとしました」

――テレビで実際に自分の歌が流れてくるのを聴いたときはいかがでしたか?

azusa「うれしいと言いますか、恥ずかしいと言いますか、楽しいという感覚もあるのですが、その一方で、割とシビアに聴いてしまいます。あそこはもう少しこうしたほうが良かったなとか、さらに新しいイメージが湧いてきたりします」

――アルバムの限定版にはPVを収録したDVDが同梱されますが、撮影はいかがでしたか?

azusa「撮影が7月だったので、すごく暑くて、本当に汗だくでした。そこも飾らず収録されていますので、楽しみにしていてください(笑)」

――以前イベントで、「真夏のフォトグラフ」のPVが一番お気に入りだとおっしゃっていましたが

azusa「『i Love』などは、ちょっと若々しい感じで、デートシーンなど、かなりピュアなイメージの映像になっているのですが、それとは対称的に『真夏のフォトグラフ』のPVは大人っぽい表情で撮れていて、普段、あまり大人っぽく見られることがないので、ほんのちょっとだけうれしいです(笑)」

――これが本当の私! みたいな感じでしょうか?

azusa「本当の私はどれなんでしょう(笑)。『君のままで』のPVで汗だくになっているのが本当の私のような気もします」

――ちなみに『夢ノート』のPVはどんな感じですか?

azusa「『夢ノート』のPVもお気に入りです。自転車で橋を疾走しているのですが、曲の疾走感ともあわさって勢いのあるPVに仕上がっています。すごく爽やかな映像になっているので、これもおススメです!」

――azusaさんの声は"軟水系ボイス"と称されていますが、ご自分ではどのように感じていらっしゃいますか?

azusa「デビューをするまでは、自分の声が他人にどのように聴こえているのかが、良くわっていませんでした。それで自信を持てなかったところもあったのですが、デビュー以降、柔らかい歌声ですねとか、透き通るような歌声ですねって言われて、そのおかげて声の出し方がわかってきたような気がしました。なので、今では自分でも意識して、心地よい声で歌うように心がけています」

――これまでは曲調も、そういったazusaさんの声にあったものになっていましたが、今後チャレンジしてみたいジャンルはありますか?

azusa「今回のアルバムでは、初めてロックな曲を歌ってみたり、R&B調の曲や弾き語りの曲など、すごくバリエーションに富んだものになっているので、これまでシングルでしか私の歌を聴いたことがない方には、新たな私の歌声をお届けできるのではないかと思います。これからはもっといろいろな楽曲に挑戦して、それにあわせて声も使い分けていけるようになりたいです」

――azusaさんの曲に弾き語りはすごくあっているのではないかと思います

azusa「弾き語りはインストアイベントなどでもやっているのですが、誤魔化しがきかないのですごく緊張します。最近では、インストイベントで『夢ノート』の弾き語りを披露したのですが、すごく気持ちが入りました」

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