しゃがめなくても大丈夫!

大反響の「体が硬くても前屈できる! 30秒で体がグンニャリ、スッキリ腰痛解消の"逆回し"ストレッチ」。その効果を実感する声があった一方で、「そもそもしゃがめない」「後ろに倒れてしまう」など最初の体勢で挫折してしまった人も結構いるようだ。せっかくの画期的なストレッチ法なのになんだかもったいない…。というわけでBODY TIPSの亀田圭一トレーナーにしゃがめない人でもできる簡単バージョンとコツを教えてもらった。

お尻が浮いた状態から始めてもOK

前回記事の【1】の体勢で、かかとをつけてしゃがむことができないという人は、少し途中の段階、つまり、お尻が少し浮いた状態からスタートしてみよう。「ただし大事なポイントは忘れないように」と亀田トレーナー。ポイントは次の2つだ。

[1]脚の裏は全部床につける

踵をつけないとふくらはぎが伸びない

[2]脚の軸を床と垂直に

お尻(坐骨)を高く真上に引き上げることを意識する。

「踵をつけお尻を真上に上げていこうとするとお腹とももがくっついた状態になります。このポジショニングをしっかり意識するように」とのことだ。

これくらいの体勢から始めてもOK。踵は床につける

手に少し体重をかけてみる

どうもお尻や腿の裏側をうまく伸ばせない―。そう感じる人は、手を体の前に置き、その手に少し体重をかけるようにして、お尻を真上に上げ、脚の裏側を伸ばしていこう。脚への負荷が小さくなり、お尻や腿の裏側を伸ばしやすくなるそうだ。

手を前に置き、その手に体重をかけるようにして脚の裏を伸ばす

「このストレッチで大事なのはしゃがめるかどうかではなく、体の背面、特に腿の裏、お尻、ふくらはぎの裏側に正しくストレッチしていくことです」と亀田トレーナー。前回紹介した基本バージョンではうまくいかなかった人、"やさしいバージョン"でもう一度トライしてみては?

【プロフィール】亀田 圭一(かめだ けいいち)氏

亀田圭一トレーナー

「BODY TIPS」代表/チーフトレーナー。NSCAパーソナルトレーナー、日本トレーニング指導者協会認定トレーニング指導者(JATI-ATI)、鍼灸、あん摩・マッサージ、指圧師、などの資格を持つ。荏原製作所バスケットボール部、日本IBMラグビー部、神戸製鋼ラグビー部などでトレーナーを務めた後、2010年8月BODY TIPS設立。カラダづくりのサポートから痛みの解消まで行うコンディショニングを軸に、アスリートやモデルからメタボに悩むビジネスマンまで、幅広い層のカラダづくりを行っている。