JR西日本は24日、昨年7月の集中豪雨により運転を見合わせていた美祢線について、9月26日より全線で運転を再開すると発表した。同路線は山陽新幹線や山陽本線に接続する厚狭駅より、山陰本線の長門市駅までを結ぶ路線で、全線山口県内を走行している。

昨年7月の集中豪雨では、湯ノ峠(ゆのとう)~厚保(あつ)間にかかる第3厚狭川橋りょうの橋げたや橋脚が流失するなど、大きな被害を受けた。現在は全線で代行バスが運転されている。

復旧工事に最も時間を要した第3厚狭川橋りょうの工事が進捗したことから、今後は9月21~25日に試運転列車を運転。25日をもって代行バスの運転を終了し、26日の始発列車より、列車の運転を再開する。

列車の運転本数は災害前と同数だが、厚狭駅での列車接続の時間に余裕を持たせるなど、地元の要望に応えたダイヤになるという。一部列車において、山陰本線の仙崎駅への乗り入れも復活する。