7月29日より公開される映画『トランスフォーマー/ダークサイド・ムーン』(マイケル・ベイ監督、スティーブン・スピルバーグ制作総指揮)のベイ監督、主演のシャイア・ラブーフ、ヒロイン役のロージー・ハンティントン=ホワイトリーが来日し16日、大阪市内で記者会見を行った。

左から、シャイア・ラブーフ、ロージー・ハンティントン=ホワイトリー、マイケル・ベイ監督 拡大画像を見る

同作品は人気SFアクション『トランスフォーマー』シリーズ3部作の完結編。シリーズ初の3D作品で、未知の金属生命体"トランスフォーマー"の地球来襲の謎が明かされるほか、再び地球に牙をむいた侵略者に立ち向かう人類、そしてオプティマス・プライム、バンブルビーらおなじみのオート・ボットたちの壮絶な戦い、愛する人を守ろうとする主人公・サム(ラブーフ)の苦悩や葛藤が壮大なスケールで描かれる。

ベイ監督は会見冒頭のあいさつで「3月11日の震災の際には被災地の映像を見て非常に心を痛めました。しかし、日本の人々は勇敢で粘り強い。福島で復興に向けてがんばっている人々は真の英雄だと思います」と東日本大震災の被災地にエールを。「日本に来られたことをうれしく思います」と感慨深げに語った。

全世界での興行収入がすでに7億ドルに達し、驚異的な大ヒットを記録している本作品。ベイ監督は「みなさんの中の子どもの部分を開放してくれる、子どもに戻って楽しめる娯楽作品」と『トランスフォーマー』シリーズの魅力を語り、その集大成ともいえる完結編は「前2作に比べてより"ハート"がある」と説明。「ロボットのキャラクターや過去のバックストーリーも出てくるので、エモーションの部分が多い。普段は僕を嫌っている批評家たちも『ラスト1時間は映画史上に残るすばらしいものだ』と言っています(笑)。僕がアイドルとしてあがめているジェームズ・キャメロン監督も試写を見て『これはエピックだ!』と言ってくれて、非常にうれしかった」と自信をのぞかせた。

一方、登場するなり「まいど!」と大阪弁を披露して会場をなごませたラブーフは「『トランスフォーマー』は、『スターウォーズ』や『ジュラシックパーク』のように心から"ワオ!"と驚かせてくれるシリーズ。それを今回は3Dで体験できるがすばらしい」と作品をPR。また、「今回はデジタルの3Dカメラでの撮影だったので、ロージーとのやりとりなどユーモラスな部分はアドリブで撮っていった。フィルムの場合だと4、5テイク撮らなければならないところを、デジタルならそのまま1テイクに編集できる。とてもアドレナリンが上がりました」と3D撮影ならではの裏話も明かしていた。

イギリスを代表するモデルで、本作品が初の映画出演となるロージーは「おはようございます。私はロージーです。お元気ですか?」と流暢な日本語で挨拶。「この1年ですばらしい経験を積むことができました。毎日いろんな人に会って新鮮な刺激を受け、とても興奮しました。長年抱いていた夢を叶えることができた、まさに"ドリーム・カム・トゥルー"な体験だったと思います」とハリウッド映画初体験の感想を語り、チャーミングな笑顔を振りまいていた。