大阪市交通局はこのほど、「新20系」電車1編成のリフレッシュ工事を実施した。新20系は1990年から1998年にかけて560両も製造された主力車両で、初期製造車は製造後20年を経過しているため、今後も「人にやさしい市営交通」を目指して順次リフレッシュ工事を実施するという。

リフレッシュされた「新20系」

外観は車体を磨き上げてラインを張り替え、号車表示を追加した。車内は座席をバケットタイプに交換、床敷物を張り替えるなど乗客が接触する部分を交換。また、ロングシート中央に縦手すりを追加した。つり革は出入り口付近に追加し、従来の位置にも少し低いタイプのつり革も設置した。優先座席部分のつり革はオレンジ色として見分けやすくしたという。乗降口付近には路線案内表示器を設置したほか、足元に黄色いラインを追加、また、耳の不自由な乗客のために扉開閉予告灯を取り付けたとのこと。

リフレッシュした新20系は1月14日より営業運転を開始した。今後は同路線のほか、御堂筋線など他の路線の新20系も同様のリフレッシュ工事を進める予定。

手すりやつり革などを増設

路線案内表示器を設置