上田電鉄はこのほど、保存車両「モハ5250型(5251号)」譲渡先を募集する。同車両は約60年にわたり、乗降扉横の丸いガラス窓から「丸窓電車」として沿線の人々や鉄道ファンに愛されたとのこと。

譲渡される5251号の営業運転時の姿

上田電鉄5250型は1927(昭和2)年に製造された。全長14,719mm、全幅3,785mm、全高3,785mm(パンタグラフを下げた状態)。重量は32,700kg。

譲渡の条件は「車両を保存し、解体や部品の転売をしない」「譲渡価格は無料、ただし、現地からの運び出し、輸送は譲受者が負担する」「引き渡しは2011年4月以降を予定し、現状渡しとする」とのこと。

希望者は2011年1月31日までに「譲渡申し込み受付書」に記入し、FAXで送る。申込者多数の場合は選考の上で決定するという。譲渡先が見つからない場合は「残念ながら解体する」(同社)。同社は5250型を2両保存しており、残した1両(5252号)は資料館として整備し、一般公開も予定している。