アジア市場概況

日本225種は、欧米株高が下支え要因となり、後場に入り上昇。一方、為替市場は、アジア株式が総じて堅調な値動きだったことを受け、リスクテイクの円安基調が継続。ドル円は88円後半まで、ユーロ円は112円ミドル付近まで上昇した。豪ドル円は77円後半、NZD円は63円台へ。

海外市況動向

本日のアジア時間の流れが、欧米市場へどの程度継続されるかが注目される。来週から本格化する米企業決算を控えていることを考えれば 週末前の利益確定売りが出やすく、上値が抑えられる可能性もある。

欧州のストレステストの懸念が急速に後退していることから、引き続き景気敏感セクターを中心に上昇基調となれば、欧州株価指数全体を押し上げ、ユーロや商品市場へ波及するリスク選好トレンドが一層強まる可能性が出てくる。

また、米国では、今週に入り小売売上のペースがかなり強まっていることが、市場の関心を集めている。来週14日の6月小売売上への期待感と内需拡大観測により、今晩も投資家のマネーを安全資産からリスク資産へとシフトを加速させるかに注目したい。

目先、ユーロは対ドルで1.2740レベルを上抜けるかどうかが市場で注目されている。ポンドは、IMFが英経済への弱気の見通しを示したことから、対ドル、対円で下落。上値は1.5241、下値は1.515レベルが短期的なポイントとなりそうだ。

なお、ドル円は、88.70レベルを3度トライするも失敗していることから、本邦勢が上焦点として注目するかとどうか。

ユーロドル 日足

ウォール街株価指数 日足