FXオンラインジャパン アナリストチームが最新のデイリーレポートをお届けする。中国人民銀行が、ユーロ圏債券の保有見直し観測を否定したことが引き続き材料視され、アジアンタイムではリスクテイク基調が継続している。

また、オーストラリア政府の鉱山企業に対する課税強化の緩和観測や、中国の金融引き締め観測後退も重なり、豪ドルは本日もショートカバー基調が強まっている。

豪ドル円 1時間足

豪ドル円 SCT & RSI 1時間足

豪ドル円 日足

確かにリスクテイク基調であるが、1時間足で見ると、午後に入り78.00のラインがレジスタンスとして意識されているのは気になるところだ。

5月20日もこのラインが上値を抑え、72.00トライの起点となった経緯がある。ストキャスティックスやMACDを見てもショートバイアスのシグナルが点灯しており、ショートカバーが一巡する可能性を示唆している。

下落基調が強まり、77.00のライン付近でサポートされれば、買い戻し一巡後、利益確定売りも兼ねたポジション調整の範囲内と言えるだろう。下抜けるようなら、短期サポートラインが意識されるかネクストターゲットとして注目したい。

また日足で見ても、78.00のすぐ上にはフィボナッチ38.20%戻しがあり、1時間足同様78.00のラインと共にレジスタンスとして意識される可能性がある。

一方、下値も23.60%レベルが75円後半に位置しており、77.00のライン割れ後、1時間足の短期サポートラインと共に下値ポイントとして注目したいところ。