小池栄子が10日、都内にて行われた劇団、本谷有希子の第15回公演『甘え』の記者会見に参加した。

今秋公開予定の映画『乱暴と待機』でもタッグを組む本谷(左)と小池。同世代ということもあり意気投合した様子で、「本谷さんの脳みそは相当オシャレですね。どうしたらこんな本が書けるのか。いい刺激をもらってます」(小池)

同作は、日本に実在した「夜這い」という文化を下敷きとし、"不道徳"を描いた物語。主演の小池のほか、劇団ポツドールの看板女優・安藤玉恵、岸田賞受賞作『幸せ最高ありがとうマジで!』で母親役を好演した広岡由里子ら個性派俳優が青山円形劇場に集う。

妻に逃げられた父親と2人で暮らす主人公は、作・演出の本谷が「小池さんを見てつくった役」。本谷曰く、「"脳みそがオシャレで、価値観がダサイ"のもイイかな、と。実際の小池さんは違うんだけど(笑)、当てはめたら面白いんじゃないかと思いました」。

また初日を控えた出来栄えは、「小池さんが出づっぱりの舞台なので、仕上がりは彼女次第」(本谷)ときっぱり。そんなプレッシャーに小池は、「自分の価値観と闘う役。演じながら苦しんでもいるけれど、やりがいはあります」と本谷独特のクセのある人間像を演じる難しさを語るも、「お客さんの反応が楽しみ。魂のこもった芝居をみてもらいたいです」と笑顔を見せていた。

劇団旗揚げ10周年の記念作ともいえる『甘え』。価値観コンプレックスに悩む主人公と、妻に逃げられた寂しさに沈む父との歪んだ生活が描かれる

さらに、『甘え』というタイトルにちなみ、旦那さんにも甘えている? と問われた小池。苦笑いしながらも、「甘えてますよ(笑)。やっぱり女の子ですから!」と一部で報道された夫婦不仲説を一蹴した。

すぐに男性と肉体関係をもってしまう友だちを慰めるため、「夜這いって文化がなんでなくなったか知ってる?」と語りだす主人公だが……

劇団、本谷有希子 第15回公演『甘え』は、青山円形劇場(東京都渋谷区)にて5月10日から6日6日までの期間で上演。詳細はこちら