4月24日から全国劇場にて、アニメ映画『劇場版 TRIGUN -Badlands Rumble-』が封切られた。1998年に放映されたTVシリーズから、実に12年ぶりの再映像化となる本作。メインキャストや西村聡監督、原作者の内藤泰弘氏も再結集して完全オリジナルストーリーが作られ、大スクリーンでド派手なガンアクションが展開する。

海外でも人気の『TRIGUN』が劇場版でさらにパワーアップ! 「銃弾、百万発。」のキャッチコピーにふさわしく、ヴァッシュたちが撃って撃って撃ちまくる!

<ストーリー>
時は近未来。舞台は砂に覆われた辺境の惑星。流砂の町マッカでは、伝説の大強盗"ガスバック"が現れる噂が流れ、それを迎え撃つべく、賞金稼ぎ連中が集まっていた。しかもそこには平和主義の超絶ガンマン"ヴァッシュ・ザ・スタンピード"の姿が――! ところがヴァッシュは道中で知り合った女賞金稼ぎ"アメリア"にちょっかいを出してばかり。そんな折、ついにガスバック一味が町に現れる。なんとガスバックの傍らにはヴァッシュの盟友"ウルフウッド"の姿が……!? それぞれの思惑が錯綜するなか、アウトローどもが荒野の大狂宴(バッドランド・ランブル)を繰り広げる!

ヒューマノイド・タイフーンこと、ヴァッシュ・ザ・スタンピード

ニコラス・D・ウルフウッド

アメリア・アン・マクフライ

マッカへの道中、ヴァッシュと出会うアメリア。つきまとってくるヴァッシュとアメリアは共同戦線を取れるのか?

劇場版の強敵となる荒野の大強盗ガスバック。どうやらヴァッシュとは過去に因縁がある様子

ヴァッシュの良きライバルであるウルフウッド。劇場版ではヴァッシュとウルフウッドの対決シーンもあるらしい!?

おなじみ保険屋コンビ、メリル(右)ミリィ(左)も登場! マッカの町に査定に来たはずが、やっぱりトラブルに巻き込まれることに……

池袋シネマサンシャインで行われた舞台挨拶には、ヴァッシュ役の小野坂昌也、ウルフウッド役の速水奨、アメリア役の坂本真綾、西村聡監督、原作者の内藤泰弘氏が集合。懐かしいメンバーに、坂本真綾が演じるアメリアというキーキャラクターを加えて、新たに生まれた本作への熱い思いが語られた。

記念撮影にはヴァッシュ(左端)とメリル(右端)も登場! 左から2番目より内藤泰弘氏、坂本真綾、小野坂昌也、速水奨、西村聡監督

■小野坂昌也(ヴァッシュ・ザ・スタンピード役)
劇場版になるとは聞いていたんですが、オファーがなかなか来なかったので、新しいヴァッシュが誕生するのかと思いました(会場笑)。キャストひとりひとりはべつの作品で会っているんですが、こうやって集まると感慨深かったです。音も銃によって薬莢の音を変えたりと凝っていますし、本当に信じられないぐらいのクオリティで絵と音を作っています。マカロニウエスタンの楽しさが最初から最後まで詰まっていますので、その雰囲気を楽しんでください。みなさんの応援で劇場版第2弾もできるよう、ぜひともよろしくお願いします。

■速水奨(ニコラス・D・ウルフウッド役)
TVシリーズでは演じることに一所懸命だったんですが、12年ぶりに『TRIGUN』で小野坂君たちに会って愛しく感じました(会場笑)。目を閉じるとなにも変わってないんです。しかも懐かしいだけじゃなくて、新しかったです。いい人がひとりもいない、ワルばっかりの映画ですが、そのワルがみんな愛しいです。この映画は大人の遊びなんですよね。帰り道は大人な気分で帰ってもらえればと思います。

■坂本真綾(アメリア・アン・マクフライ役)
私は新参者なんですが、(アメリアは)すごくしゃべるので、いい緊張感がありました。彼女はこの映画でヴァッシュと初めて出会うので、同じ気持ちで演じられたかなと思います。12年前から待っていた方もたくさんいらっしゃいますし、スタッフやキャストの思いが本当に強い作品です。これだけ時が経ってもまた新しい作品が作られているのはすごいことで、そんな愛されている作品に新しく参加させてもらえてとてもうれしいです。

■西村聡(監督・ストーリー原案)
TVシリーズから12年経っているのもあって、当時といい意味で変わらないことを心がけました。お待たせした分、みなさんにお見せできるものが詰まった形でスクリーンにかけられることになったと思います。本当にありがとうございました。

■内藤泰弘(原作・ストーリー原案)
本当に久々のデカい同窓会です。いろんなキャラクターがあらためてみんなそのキャラクターっぽく出てきます。そこはひとつもズレてなくて感動しました。ものすごい数の荒くれ者が出てきますが、俺が描いたキャラクターは全部一画面にまとめられました(笑)。泣くところでもないのにグッと来る作品になっています。楽しんで、一所懸命、信じて作りました。ポップコーンとコーラを持って、行儀悪く楽しんでもらえると一番いいかなと思います。

「(速水の)ウルフウッドがかっこよかったです」と振り返る坂本(右)に「そうなっちゃうよねえ……」と小野坂(左)は凹み気味

西村聡監督(左)と、原作者であり劇場版のストーリー原案も担当した内藤泰弘氏(右)。「ヤングキングアワーズ」誌では劇場版と連動した集中連載も掲載中

劇場では豪華クリエイター陣が応援コメントを寄稿した「特製プレスシート」を先着でプレゼント中。また半券2枚と引き換えに「厳選!メモリアルフィルム」もプレゼントされている。どちらも数量限定なので、詳しくは公式サイトで確認してほしい。待望の劇場版は『TRIGUN』ファンはもちろん、アクション映画好きなら誰でも楽しめる快作に仕上がっているので一見の価値アリだろう。

(C)内藤泰弘/少年画報社・トライガン製作委員会