カブドットコム証券は23日、証券会社における顧客の預り金残高の「自動維持機能」に関する技術について、特許権(特許第4471375号)を取得したと発表した。

同特許は、証券会社に預けられた顧客の預り金を、所定の水準に自動的に維持するためのシステムに関するもの。株式などの購入源資となる顧客の預り金を、銀行預金との間で自動的に円滑に資金移動させることで、「効率的な残高維持を可能とする」(カブドットコム証券)。

また、金額指定タイプの小額積立などにおいて、「顧客が預り金残高を意識せずに、円滑な継続購入を可能とする画期的な特許」(カブドットコム証券)という。

同特許の取得により、同社の保有する特許は、「オンライン専業証券会社として最多の10件になった」(同社)としている。

なお、カブドットコム証券社の証券総合口座「スーパー証券口座」では、株式などの購入資金や信用取引の保証金、先物・オプション取引における証拠金で不足が発生した場合に、顧客の銀行口座から速やかに資金の振替を実施して円滑な取引につなげる「リアルタイム口座振替」サービスを提供している。同社では、「今回の特許権取得などと併せて、安心・安全な自動売買取引などに資する有益なサービスを、引き続き提供していく」としている。