映画『ダーリンは外国人』が10日、初日を迎え、東京・六本木のTOHOシネマズ六本木ヒルズで主演の井上真央とジョナサン・シェア、宇恵和昭監督らが舞台挨拶を行った。

映画『ダーリンは外国人』の初日舞台挨拶に出席した井上真央

同作は、シリーズ累計300万部を超えるロングセラーを記録している、漫画家・小栗左多里と、アメリカ人ライターのトニー・ラズロの日常生活を描いた人気コミックエッセイ『ダーリンは外国人』を原作としたもの。映画では、ひょんなことから出会った日本人女性・さおり(井上真央)とアメリカ人男性・トニー(ジョナサン・シェア)が、文化の違いなどから衝突したりすれ違いながらも、互いに分り合っていき、国際結婚するまでを描いている。

この日、トニーの名言「抜かれるなら、度肝がいいよね! 」にかけて、「皆さん、"度肝"を抜かれるほど幸せな気持ちになっていただけましたでしょうか? 」と挨拶した井上。会場を見渡し、「色んな世代の方に来ていただけて本当に嬉しいです」と喜びを語り、「作品は今日からがスタートなので、たくさんの人に愛されて、より良い作品になるよう皆さんに育てていただければ嬉しいです。素敵な方と一緒に、またご覧になっていただけたら」と本作をアピールした。また、「インフルエンザが流行っている時で、スタッフの皆さん全員がマスク着用だったんです」と撮影時を振り返り、「マスク隊がぞろぞろ移動して異様な光景でしたが、スタッフさんたちの『風邪をうつさない! 』っていう愛情が伝わってきました。後半は皆マスクに似顔絵を描いたりシールを貼ったり、風邪予防を楽しんでいましたね」と、温かくも楽しいエピソードを披露した。

撮影初日とラストに、「気合を入れすぎて」コンタクトを忘れてしまったというジョナサン。「そういうことってよくあるでしょ? 」と会場に同意を求めていた

「映画の中では私が恋するんですけど、本当はトニーに『どうしても』といわれたんです」と言う小栗に、ラズロは「大体映画通りです」

"外国に持って行きたいもの"は「リアルに答えるなら、奥さん」と答え、会場から盛大な拍手をもらった宇恵監督

井上は、ジョナサンが最近覚えた日本語として、「さっき、ジョナサンは『燃え尽き症候群』を覚えました」と暴露。ジョナサンに舞台裏で「症候群って何? 」と聞かれ、「うまく説明できなくて『バーッとなってワーッとなってガーってなることだよ』と説明しました」と言う井上を、小栗さんが「正解! 」と讃えていた

本作のテーマが国際結婚であることから、この日の舞台挨拶では"外国に住むとしたら持って行きたいもの"にも話題がおよんだ。井上の回答は、「お味噌汁を飲むと日本人だなあってしみじみする」との理由から、「味噌」。しかし、井上はさらに「舞台裏で、小栗先生と『日本のトイレって凄いよね』って話してたんです。ウォシュレットとか一杯機能がついていて、海外のスター達も日本に買付に来ると聞いて、日本のトイレは誇るべきものだと思いました。トイレも持ってきたいです」とも話し、その予想外な答えに会場は笑い包まれた。

井上は「小栗先生夫妻は憧れ」と話し、「結婚はまだ縁遠いものと思っていたんですが、素敵なパートナーがいるなら、早くめぐり合って小栗先生たちのような楽しい生活がしたいな、と思うようになりました」と、本作に出演した感想を語った

映画『ダーリンは外国人』は、全国東宝系で公開中
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