――改めてDVDを見て振り返ってみて、感じることはありますか?

佐藤 : 「当時はまだ結成したばかりだったので、今みたいにネタ作りのパターンも完成されてなかったんですよね。ですから衝突も多かったです。今はほとんどありませんけど」

黒瀬 : 「とりあえず第1回目だし、当時の若手はみんな"オンバト芸人"になりたがってましたから、なんとかここに食い込んでやろうという気持ちでいっぱいでしたね。この"ローソン柄"ジャケットは第1回目のオンエアバトルのために買いましたから」

佐藤 : 「そもそもオシャレだと思って買ってますからね、この人は」

黒瀬 : 「でも、サイズも合ってないし、そう思うと感慨深いです」

佐藤 : 「最近は衣装さんに注文してこのジャケットの丈とか調整してやがるんですよね(笑)」

黒瀬 : 「今の流行に合うかたちで、ね」

佐藤 : 「イラっときますよね~(笑)」

――ところで、黒瀬さんはジャッキー・チェンのファンだそうですね。

黒瀬 : 「はい。小学校の頃から好きで、それで少林寺拳法始めましたから。ジャッキーのことだけをまとめた『ジャッキー・ノート』も書いてます」

佐藤 : 「それを一度、僕らのトークライブで紹介したんですけど、全っ然面白くなかったんですよ(笑)」

黒瀬 : 「『ジャッキーは決して整形したのではなく、ハードな撮影でケガをしてああいう顔になった』って僕が力説しても、お客さんは『シーン』でした(笑)」

――では、ジャッキー・チェン作品でナンバーワンはどの映画でしょう?

黒瀬 : 「これは中川家の礼二さんやナインティナインの岡村さんといった、僕の周りのジャッキー仲間でも揉めるんですが、結局『プロジェクトA』に落ち着きますね。僕個人としては『蛇鶴八拳』がシブくて好きなんですけど」

佐藤 : 「……ね、こんだけ話しても全然盛り上がらないでしょう(笑)」

――この場を借りて、相方に贈る言葉というか要望などはありますか。

佐藤 : 「いつも助けられて感謝してますけど……どうかそのまま変わらないでほしいですね」

黒瀬 : 「それ、みんなからよく言われます」

佐藤 : 「絶対、調子に乗るタイプですもん」

黒瀬 : 「まぁ、調子に乗るために頑張ってるところはありますから(笑)」

佐藤 : 「謙虚な気持ちでお願いしますよ~」

黒瀬 : 「ハイハイ、そうそう、謙虚、謙虚」

佐藤 : 「謙虚な人間の言葉じゃないでしょ、これ(笑)」

――黒瀬さんから佐藤さんにはいかがですか?

黒瀬 : 「そろそろ彼女を作ってほしいですね~。この人は仕事上のつき合いでも女性をすぐ"女"として見てしまうので、正直、困っているんですよ(笑)」

佐藤 : 「いやいや、全然見てねえし! ちなみに好みのタイプは"大"巨乳です!」

黒瀬 : 「女性のみなさん、気をつけて下さいね(笑)」

――最後に、今後の抱負をお聞かせ下さい。

佐藤 : 「早く新ネタを作りたいです。テレビで僕らを知った人たちに、今度は僕らの舞台に来てもらいたいです。舞台には舞台の面白さが絶対あると思うので。その意味では僕たちの漫才もやっとスタートに立ったというか、決して完成したわけではないので、ここから本当の面白い漫才を作り上げていきたいです」

黒瀬 : 「そうですね……『グータンヌーボー』とか出てみたいですね……それはさておき(笑)、全国を回る漫才ツアーをやりたいです。今までしたことがないので、今年はぜひ!」

これだけの実績を挙げながらも「僕らの漫才は一生、完成しないと思います」と断言する佐藤。パンクブーブーの笑いはこれからも老若男女を楽しませるべく進化し続けるだろう。


DVD『爆笑オンエアバトル(半角スペース)パンクブーブー』(3,990円 販売元:よしもとアール・アンド・シー)が発売中。また、彼らが優勝した『M-1グランプリ2009』のDVD『M-1グランプリ2009 完全版』(6,090円 販売元:よしもとアール・アンド・シー)も3月31日に発売される。