JR北海道は10日、札幌通勤圏向け新型通勤電車「735系」の概要を発表した。同社の車両では初めてアルミ合金製車体を採用し、寒冷地での実用性を検証するという。さらに、通勤、近郊型車両では初めて時速0kmまで電力回生が可能なブレーキを採用し、省エネルギーやメンテナンス製を向上させたとのこと。片側3扉のオールロングシートで、既存の731系や721系電車と連結できる。

735系電車外観イメージ

バリアフリーに配慮した客室

客室は既存の車両より10cmほど低床化し、乗降口をノンステップ化。車いす対応トイレや車いすスペースも拡大したという。また、吊り手の数や配置、手すりを増設するなどで使いやすさを向上したとのこと。

外観は在来車731系(ステンレス製車体)を踏襲

同車両は3月に3両編成2本が完成予定。22年度と23年度の冬季に走行試験を実施し、低温や降雪時の車体断熱性などを検証するという。検査をしない夏期は札幌通勤圏で営業運転するとのこと。