FXプライムは、同社における売買注文の最良執行方針を公表した。執行方針では、インターバンク市場へのカバー方法や各種注文の執行方法など、ＦＸ取引における情報を幅広く公開している。また、各執行方法を選択する理由も詳細に記されている。
売買注文の最良執行方針は、金融商品取引法第40条の2第1項の規定に従い、顧客にとって最良と判断する取引条件で有価証券等の売買注文を執行するための方針、及び方法を定めたもの。なお、FXについては、最良執行方針の策定および公表は義務づけられていないが「当社の注文の執行方法や収益モデルを全てオープンにすることで取引に関する不安を払拭し、安心してお取引を行っていただく上での参考にしてもらう」(同社)ため、公開に踏み切った。
執行方針では、インターバンク市場へのカバー方法や各種注文の執行方法など、ＦＸ取引における情報を幅広く公開している。また、各執行方法を選択する理由も詳細に記されている。
たとえば、スプレッドは顧客が常に安心して取引ができるよう相場急変時や流動性が低下した場合でも完全固定にするとした。それ以外にも成行、指値、逆指値(損切り)注文の執行方法についても触れられている。
逆指値注文で指定したレートと実際の約定レートの差(スリッページ)については、同社は通常時のみならず相場急変時や流動性が低下した場合でも固定とし、各通貨ペアのスリッページをすべて公開している。また、カバー取引についても執行方法だけでなく、同社の収益モデルを明確にした。
さらに、週末をまたいで有効となっている売買注文について、月曜日午前7時前にインターバンク市場の実勢レートが顧客の指定したレベルに達していた場合は、顧客の指定レートで執行するという。これにより週末、市場に大きな影響を与える出来事があった場合、顧客が指定したレートで売買注文を執行することが可能。また、逆指値(損切り)注文が執行される場合でも原則スリッページが拡大せず、これまで顧客に取引保証金を上回る損失が発生したことがないと説明している。
