「血めぐり研究会 supported by Kao」はこのほど、2月に有職女性600人を対象に実施した「目の疲れ」に関するインターネット調査の結果を発表した。同調査によると、約8割に上る女性が目の疲れを感じていることが明らかになった。

通常の目の疲れは、パソコンや携帯電話などの情報端末機器の見過ぎによる"毛様体筋"のコリが原因と考えられているという。同研究会代表で、東京女子医大付属青山自然医療研究所クリニック所長の川嶋朗氏は、「じっと1点を見つめる作業の時間が長くなると、目の周りの筋肉が緊張して固まってしまうため、目の疲れを感じてしまうのです」と説明。また「(コリが)ひどくなると、目の裏側に強い痛みを感じ、吐き気やイライラ、不安感なども引き起こされる可能性があります」と、目の疲れが様々な症状の誘因となると解説している。

同会のサポートを行っている花王は2007年、外部有識者と共同でパソコンを長時間使用するVDT(Visual Display Terminal)作業を主業務とする人を対象に実態調査を実施。疲れ目の程度をピント調節力により評価したところ、VDT作業で目のピント調整力が低下する向きがあることがわかったとしている。

また、VDT作業終了後に蒸しタオル5本を使って心地よい温度とされる約40度で目を約10分温めたところ、疲れ目のピント調整力が回復することが判明。82%が蒸しタオル使用前より「明るく見える」と答えたほか、63%が「ぼやけて見える」症状が改善されたと回答した。川嶋氏は「血めぐりが悪くなった状態は、暖めると筋肉が柔らかくなり、痛みが和らぐことがあります」と追説している。

「VDT作業後の蒸しタオルによる温め後の感想」提供 : 花王