NHK連続テレビ小説のヒロインバトンタッチ会見が10日、NHK大阪放送局のスタジオで行われ、現在放送中の『つばさ』のヒロイン・多部未華子が、9月28日からスタートする『ウェルかめ』を収録中の倉科カナを激励した。

朝ドラヒロインのバトンタッチ会見を行った倉科カナ(左)と多部未華子

倉科が演じる『ウェルかめ』のヒロイン・波美の実家である徳島の民宿「はまもと荘」のセットの前で対面した新旧ヒロインは、それぞれのドラマにちなんだ記念品を交換。倉科は「いつでも"ウェルかめ"です!」とかわいらしい木彫りのカメと花束を手渡したほか、徳島名産のすだちなどをプレゼント。多部は「おイモ尽くしなんですけど…(笑)」と『つばさ』の舞台・埼玉県川越市特産のサツマイモやイモを使った名物の菓子などを贈った。倉科はサツマイモを「大学イモにして食べたい」と、多部はすだちを「ジュースにしたいです」とうれしそうに受け取っていた。

「(前作『だんだん』の三倉茉奈・佳奈から)バトンを受けたときを思い出します」と多部

「スタッフやキャストがいい方ばかりなので、毎日楽しく収録してます」と報告する倉科

先月14日に『つばさ』がクランクアップした多部は「体に気をつけて、支えてくださるスタッフやキャストの方々にときには甘えながら、長い収録を乗り切ってください」と倉科にエールを。また、10ヵ月間に及んだ自身の収録を振り返り、「毎日のスケジュールをこなすことに必死で、『つばさ』のことだけ考えて過ごした10カ月でした。ヒロインとして自分の意見が言えるようになったり、たくさんスタッフやキャストの方々と接する中で、私自身強くなれたと思います」と感慨深げに話していた。

多部は「おイモ尽くしです(笑)」の川越名物を倉科にプレゼント

倉科の「共演者がウミガメに見えてきた」発言に顔をほころばせる多部

そんな多部の言葉を受け、倉科は「これから精一杯走り切って、収録を終えたとき、多部さんのようにきちんと次にバトンタッチできるようがんばります」と意気込みを。また、『ウェルかめ』のスタートまで2週間を切った現在の心境を「すごくドキドキしてます。オンエアが楽しみ」と語り、「収録でウミガメと共演することが多いので、ウミガメが大好きになりました。共演者の方々もだんだんウミガメに見えてきて…。(母親役の)羽田美智子さんと『みんながウミガメに見えるね』って話してるんですよ(笑)」とドラマのシンボルとなる"ウミガメ"への愛情を明かして笑わせていた。

また、会見では朝ドラヒロインの先輩・多部に「聞きたいことがいろいろあるんです」という倉科から質問が飛ぶ一幕も。これに「何でも答えますよ(笑)」と笑顔で応えた多部は、倉科の「収録中、一番楽しかったことは何ですか?」という問いに「スタッフのみなさんと家族のようになって、撮影が休みの日にも一緒に遊びに行くほど仲良くなれたこと。ダーツやカラオケに行ったり食事をしたり、いろんなことをして遊んだのが楽しい思い出です」と『つばさ』チームの和気藹々とした舞台裏を明かしていた。