9月28日より放送される次期NHK連続テレビ小説『ウェルかめ』(NHK総合ほか)のスタジオ収録が30日、NHK大阪放送局でスタート。併せて行われた会見で、主演の倉科カナをはじめ室井滋、益岡徹、坂井真紀らヒロインの勤める出版社の編集部メンバーを演じるキャスト陣がスタジオ初収録の感想などを語った。

『ウェルかめ』のスタジオ収録に臨んだ倉科カナ

この日に収録されたのは、一流の編集者を目指す波美(倉科)が地元・徳島の小さな出版社「ゾメキトキメキ出版社」に初出勤するシーン(10月10日放送予定)。社長兼編集長の吉野(室井)ら地元タウン誌の編集部の面々に自己紹介をする間もなく、いきなりこき使われて右往左往するコミカルな場面だ。倉科はカメリハの合間にも演技のシミュレーションを繰り返すなど真剣そのもの。また、共演者の飛ばす冗談に弾けるような明るい笑顔を見せるなど現場にすっかり溶け込み、初日ながら堂々たるヒロインぶりを見せていた。

この出版社のほか、波美の生家などドラマの主要セットが並ぶスタジオに初めて足を踏み入れたという倉科は「『波美はこんなところで育ったんだ』とか『こんなところで働いてたんだ』とか、これまで頭の中で想像していたものが、実際にセットで見られたことがうれしい」と感激をあらわに。そんな倉科を微笑ましく見守る室井は「本番を撮った後、モニターで演技を見てチェックできるシステムをカナちゃんは今日初めて知ったらしくて。『え?見れるんですかぁ!?』ってものすごく喜んで、かぶりつきでモニターを見る姿がすごくフレッシュでした」とヒロインの初々しいエピソードを明かした。

スタジオ初収録は出版社のシーン

また、益岡は「僕は、ヒロインが成長していく過程で立ちふさがる壁というか…ちょっとイジワルなことをする役(笑)。でも僕自身は、これから倉科さんがどんなふうに成長していくのか、みんなで温かく見守っていきたいです」とコメント。坂井は「とにかく朝ドラに出られることがうれしくて、『今、私は朝ドラの収録をしてるんだ!』としみじみ感動してしまいました。両親も喜んでいます(笑)」と感慨深げに語り、正名僕蔵は役柄について「僕はパッと見、とても感じの悪い男の役です。人にはあんまり好かれないタイプかと思いますが、私はこの人が大好きです!」と熱弁を振るって笑わせるなど、会見は終始なごやかなムード。そんな共演者たちのコメントをニコニコと聞いていた倉科は「この場所でこんな素敵な共演者の方たちとこれから一緒に撮影できるっ! と思うとワクワクします。がんばります!」と意気込みを新たにしていた。

前列左から、坂井真紀、倉科カナ、室井滋、益岡徹
後列左から、正名僕蔵、大東俊介、レオナルド・ベヌッチ