結婚したくてたまらないドジOLを演じた上野樹里

映画『キラー・ヴァージンロード』のイベント試写会が1日、都内で行われ、主演の上野樹里、共演の寺脇康文、監督・脚本を務めた岸谷五朗が登壇した。

本作は岸谷の初監督作品。上野を起用した理由について「樹里は10代の頃から知ってるんですが、その時からとてつもない魅力を持った子でした。いい女優になってどんどん輝きだして、今だ! というタイミングで天才ぶりを発揮してもらいました」と上野の才能にベタ惚れな様子。

岸谷と25年来の友人だという寺脇は「今回の役で僕の役者人生は終わりました」と衝撃発言。「今まで積みかさねてきたモノをかなぐり捨てるような、普通だったら事務所NGが出るような役です」という役どころは、上野演じるひろ子に誤って殺されてしまうアパートの大家。岸谷も「康文くんは『相棒』でずいぶんカッコいい役をやって、世間の人が勘違いしちゃってるので、本当の寺脇康文のスゴさをこの映画で見せてやろうと」と、いかに今回の寺脇がスゴいのかをアピールした。

岸谷と寺脇は息の合ったトークを展開し、観客は笑いっぱなし

25年の付き合いだという2人に挟まれ、上野は「25年のサンドイッチ…」と嬉しそうにつぶやいていた。岸谷に「それ上と下(の衣装)間違えてるんですか?」と寺脇がツッコむ場面も

2人の掛け合いを受けて、「現場はさぞかし楽しかったのでは?」と司会に水を向けられた上野は「さぞかし楽しかったですー」とニッコリ。「岸谷さんは役者さんでもあるので、演出しつつお芝居もやって見せてくれてすぐ理解できました」と撮影を振り返った。

「あなたの街の宣伝マン募集! 試写会」と名付けられたこの試写会には、事前に宣伝のためのユニークなアイデアの募集をかけ、1,500件もの応募の中から選ばれた人々が招待された。さらにこの日は最もおもしろいプランを提案した2名を「宣伝隊長」に任命。見事選ばれた2人には上野と岸谷からそれぞれ特製のぼりとウェディングドレスが贈呈された。

「ドレス重ーい」と上野。当選者はこのドレスを着てノボリを立てたバイクに乗り、映画の宣伝をするのだとか

ハチマキを着けた観客をバックに記念撮影

終了後、上野は女子高生たちと気さくに握手をしていた

『キラー・ヴァージンロード』は9月12日、全国東宝系でロードショー。

ドジなOL沼尻ひろ子(上野樹里)は待ちに待った結婚式の前日、誤ってアパートの大家(寺脇康文)を殺害してしまう。どうしても結婚したいひろ子は死体をスーツケースに詰め、樹海へ捨てに行くことに。途中、何度自殺を試みても死ねない女小林福子(木村佳乃)に出会い、死体の始末を福子が手伝う代わりに、ひろ子が福子を殺す、という交換条件が成立。2人の目論見はうまく行くのだろうか

(C)2009 「キラー・ヴァージンロード」製作委員会