FXプライムの三浦俊一社長

FXプライムは26日、「規制強化とFX業界の未来」と題した記者懇親会を開催した。三浦俊一社長は金融庁のレバレッジ規制に対して「金融庁の決定に従い、新しいルールの中で粛々とやっていくしかない」とした上で、商品構成の検討や新商品構成にあわせたシステム対応を今後行っていくと話した。具体的な施策の内容、詳細については同社サイトで順次発表していく見込みだ。

証拠金規制、いわゆるレバレッジ規制は8月3日、金融庁より内閣府令として公布された。公布から1年後~2年は最大50倍(想定元本の2%以上の保証金の預託が必要)、2年以降は最大25倍(想定元本の4%以上の保証金の預託が必要)までしか、レバレッジをかけることができなくなる。

金融庁による規制強化により、FX会社の淘汰とFX市場の縮小が懸念されているが、三浦社長は「個人的な予測としては、一時的に口座数、預かり資産は減少するものの、外貨建ての金融商品自体は追い風で、FXが中心となるとは思っていないが、FX自体の規模も大きくなると考えている。また、FX市場の淘汰が進むにつれて、信頼性・透明性の高い会社だけが生き残っていくことにより、業界全体の規模は規制前より大きくなるのではないか」と述べた。

また、三浦社長はスプレッド縮小の恒常化、1,000通貨単位での取引開始など、競合他社と遜色ないサービスの提供をしていく一方で「今後は競合他社とは一線を画す、弊社ならではの特色を出す必要性がある」と強調。「個人投資家の皆様に安心してお取引いただけるFX取引環境を提供し、業界の規範となるようまい進してきたが、守りに徹しすぎたというのも事実。個人投資家に学習機会を積極的に提供するなど、FXを正しく理解をしていただくための努力を惜しまず、今後は攻めの姿勢も見せていきたい」と熱く語った。