さて、ママチャリ記者が体感した"禁断の乗り味"は、生まれて初めての快感だった。記者の乗るSCOTT「SPEEDSTER SS45」は、右左と漕げば漕ぐだけスーッと速度が上がっていく。シフトの上げ下げもストロークの少ないレバーでカチカチと操作できて、慣れるまでにそれほど時間を要しない。30分も乗っていると、「うわっ~、コレ欲しーっ!」となる具合。"未体験の風"を味わい、同施設へ戻ると、すぐさま現実が目の前につきつけられた。なんとこのロードバイクのお値段、軽く10万円を超えるそうだ。夢の実現には……もう少し貯金が必要だ。

SCOTT「SPEEDSTER SS45 CD」

LOUIS GARNEAU「LGS-MV1」

コンシェルジュがサドル位置を調節し、乗り方について丁寧に説明してくれた

漕げば漕ぐだけスーッと速度が上がっていく乗り心地に思わずスピードを出しすぎたりも

かたや自転車ビギナーの女性編集者は、LOUIS GARNEAU「LGS-MV1」に跨って、「径が小さいのに、よくスピードが出るし、上り坂でもギアを調節すれば、体力がなくてもラクラクと登れて楽しい! 泥ハネ防止のフェンダーがついてるから、服が汚れる心配もないですね~」とインプレッションしていた(ん、ダイエットのはずでは……?)。確かにスピードが出ていたようで、記者がSCOTTの乗り味に酔いしれ、爆走して引き離したはずなのに、気付いたら信号待ちで背後にいたということもあった。「意外と速いんだなミニベロちゃん、そして彼女の運動神経もあなどれない! 」と感じた次第。

ミニベロに乗る編集者。遠方からやってくる人たちには、街乗り自転車で東京観光を楽しむのもいい手かもしれない

最後に、サイクルスクエア 北参道に併設されている「Re・Ra・Ku 北参道 on SUNNY TABLE」で、サイクリングで疲労した身体を癒してくれるリラクセーションを試してみた。今回は、特別メニューのサイクルコース40分(3,190円、「サイクル」に語呂合わせ)の一部を体験。専門の女性スタッフによる優しいマッサージとアドバイスで、ベッドから起き上がると体がずいぶんと軽くなっていることが実感できた。サイクリストにはありがたいコースだ。

サイクルコースは「Re・Ra・Ku 北参道 on SUNNY TABLE」のオリジナルメニュー。同コースは、男性の利用者が多いという

関係者によれば、都外から訪れるサイクリストも多いという。こうした"越境サイクリスト"にとってはそれほど遠くない距離らしいが、直線で片道ほぼ20km前後のサイクリングで身体が疲れないわけがない。ぜひ立ち寄った際はこのリラクセーションを体験してみてほしい。

平日のランチ後に、コンセルジュから自転車に関するアドバイスを受ける人も

というわけで、自転車漬けの一日を過ごしたわけだが、今まで味わったことのないサイクリングの楽しさ、憧れの自転車に試乗できるワクワク感、カフェやボディケアフロアでホッとするひととき等々を経験できた。サイクルスクエア 北参道では来年1月の開催期間まで、自転車競技アスリートトークショーや高級自転車試乗会、トラック体験イベントなど様々なイベントも予定されている(詳しくは専用サイト参照)。カフェの営業時間は平日は11~23時、土・休日は9~21時、入場無料。レンタルサイクルサービスやRe・Ra・Ku北参道on SUNNY TABLEの営業時間はそれぞれ異なるので事前に確認を。夏・秋・冬と季節ごとに異なる自転車の楽しさもぜひ経験してみよう。