「週刊少年チャンピオン」(秋田書店刊)にて連載中の『聖闘士星矢 THE LOST CANVAS 冥王神話』がOVAとなって本日6月24日よりリリースされる。その発売に先駆けて、6月14日、TOHOシネマズ 六本木ヒルズにて先行スクリーン上映 & トークイベントが開催された。

OVA『聖闘士星矢 THE LOST CANVAS 冥王神話』はBlu-ray&DVDで6月24日リリース

車田正美氏と手代木史織氏によって紡がれる新たな伝説、『聖闘士星矢 THE LOST CANVAS 冥王神話』。今回は6月24日に発売されるDVD/Blu-rayの第1巻に収録される第1話「約束」、第2話「ハーデス覚醒」の2話が、会場の大スクリーンにで先行上映された。会場に集まったファンは、初めて目にする美麗かつ迫力の映像、そしてまだまだ序盤ながらも今後の展開を期待させるのには十分な内容に、しばし時間を忘れて見入っていた。

(写真左から)平野綾、柿原徹也、下野紘

上映会に続いて行われたのがメインキャスト陣によるトークイベント。主人公・テンマ役の柿原徹也、アローン/ハーデス役の下野紘、そしてサーシャ/アテナ役の平野綾がステージに登場すると、観客からは万雷の拍手を送られる。

子どものころから『聖闘士星矢』のファンだったという柿原と下野。「僕たちの世代は、否が応でも知っていますよね。聖闘士星矢世代ですから。どこかしらでその世界観に触れる場所がありました」と柿原が語ると、「僕の場合は、ゲームが最初でした」と下野。一方、知ってはいたけれど、内容については深く知らなかったという平野は、役が決まったときに初めて原作を読んだとのことで、「すごいことだとは思っていたのですが、周りの人に『アテナがどれだけすごいのかわかっているのか?』って怒られました(笑)」と、自分が演じる役の重大さを思い知らされたとのこと。

今回の役を演じるにあたり、「星矢の時代から二百数十年遡る物語なのですが、僕たちが憧れた車田さんの『聖闘士星矢』に出てくるブロンズクロスたちの前世を演じ、そして彼らに結び付けていかなければならないということには、大変なプレッシャーを感じましたし、演じ甲斐もありました」という柿原に対して、下野も「これだけ大きな作品の、悪の親玉であるハーデスを自分が演じるということにすごいプレッシャーを感じています」と語る。サーシャがこれまでに演じてきた役柄とは一味ちがうということに関して平野は、「普段、元気な役が多く、こういった正統派のヒロインはあまりやっていなかったので、毎回セリフをいうたびに緊張しています」とのことで、それぞれの役に対する気持ちを慎重な面持ちで語ってくれた。

今回ステージに登場した3人以外にも、本作はたくさんの豪華声優陣で彩られており、「すごい豪華声優陣で、僕たちが主役と悪の親玉をやっていて大丈夫なのかなって思います。だって、僕がそんなさまざまな豪華声優陣を統べなければいけないんですよ。それを考えるともう…(笑)」(下野)。そしてここで、まだ発表されていなかった黄金聖闘士のキャストが平野によって発表されたが、そのキャスト陣の豪華さには会場からもさらなる大きな歓声があがる。

  • 魚座(ピスケス)のアルバフィカ - 神谷浩史
  • 牡牛座(タウラス)のアルデバラン - 杉田智和
  • 射手座(サジタリアス)のシジフォス - 野島裕史
  • 蟹座(キャンサー)のマニゴルド - 小野大輔

ステージ上のキャスト陣は、「アルデバランが杉田さん?」というところに大きく反応。柿原と下野は、三宅健太とともにパーソナリティを務めるWEBラジオ「ラジオ小宇宙通信」に杉田がゲストに来ることを恐れているようで、「しっちゃかめっちゃかになる可能性が高い」(下野)。このあたりは、WEBラジオの今後の展開にも期待したい。

EDテーマ「花の鎖」を披露する生乃麻紀

盛り上がるトークに続いては、スペシャルゲストとして、エンディングテーマ「花の鎖」を歌う生乃麻紀が登場。『聖闘士星矢』については名前程度しか知らなかったと語る生乃は、「決まったときにマンガを読ませていただいて、自分なりに解釈して歌わせていただきました」。なお、このエンディングテーマは作詞を車田正美氏が手がけており、サウンドはもちろん、詞の世界についてもじっくり味わってほしいタイトルとなっている。

生乃麻紀によるエンディングテーマの披露に続いては、柿原、下野、平野によって、未公開の第3話のシーンが披露されるというサプライズもあり、観客は大喜び。約1時間のトークイベントは最後まで大盛り上がりのまま幕を閉じた。

『聖闘士星矢 THE LOST CANVAS 冥王神話』はOVA以外にも展開

聖闘士聖衣神話 ペガサステンマ

OVAとしてリリースが開始する『聖闘士星矢 THE LOST CANVAS 冥王神話』だが、2009年8月下旬にはバンダイより、主人公・テンマがアクションフィギュア「聖闘士聖衣神話」にて立体化されて登場する。クロスパーツのオブジェ形態への組み換えも可能な『聖闘士聖衣神話 ペガサステンマ』の価格は5,775円。

また、オープニングテーマ「The Realm of Athena」(EUROX)とエンディングテーマの「花の鎖」(生乃麻紀 with Marina del ray)のTVサイズ、フルバージョン、カラオケバージョンをそれぞれ収録した主題歌集が2009年7月25日にリリースされる。こちらの価格は1,575円で、発売元は東京ムービーレコード。

テンマ役の柿原徹也、アローン/ハーデス役の下野紘、童虎役の三宅健太がパーソナリティを務めるWEBラジオ「ラジオ小宇宙(コスモ)通信」も好評配信中となっているので、こちらもチェックしておきたい。詳細については、公式サイトにて。

主題歌集CDは7月25日の発売予定

タイトル 聖闘士星矢 THE LOST CANVAS 冥王神話 VOL.1
収録話数 第1話「約束」、第2話「ハーデス覚醒」
仕様 【DVD】本編45分 / 片面一層 / カラー / 16:9 / ドルビーデジタル / ステレオ
【Blu-ray】
本編45分 / BD25G / MPEG-4 AVC / カラー / 16:9 (1080p) / リニアPCM・ステレオ
映像特典 ノンクレジットオープニング、設定資料集
初回生産分特典 シリーズ特典「ドラマCD」応募券、手代木史織氏描き下ろしイラストカード
発売日 2009年6月24日 品番 VPBV-13345 (DVD)
VPXV-71059 (Blu-ray)
価格 6,510円 (DVD)
7,560円 (Blu-ray)
発売元/販売元 バップ
(C) 車田正美・手代木史織/秋田書店・TMS