KDDIと沖縄セルラーは23日、「au one ラボ」において、携帯電話をかざした方向の観光スポット、ランドマークなどの実空間情報を直感的に把握できるアプリケーション『実空間透視ケータイ』(β版)の提供を開始すると発表した。

「実空間透視ケータイ」は、KDDI研究所の技術を利用したアプリケーションで、ユーザーはau携帯電話をかざすだけで、その先の空間を仮想的に透視することができるアプリケーション。

KDDIでは、実空間透視ケータイを利用したサービスの第一弾として、旅行やイベントで撮影した写真を、仮想空間内に保存することができる「地球アルバム」(β版)のサービスを25日から提供開始する。8月下旬からは、仮想空間内の写真を他のユーザーに公開できるようにする予定。

「地球アルバム」(β版)で、写真が複数保存されている状態で、東京から西側方向を向いたときの画面イメージ

また、サービスの第二弾として、2009年7月下旬から、旅行クチコミサイト「フォートラベル」と連携したサービス「トラベルビューアー」(β版)を提供する。同サービスでは、フォートラベルのサイト内にある情報を生かし、ユーザーがいる場所の近くの観光地情報やホテルの写真、施設情報、クチコミなどの情報を閲覧することができる。

例えば、周辺が建物などに囲まれてその先が見えない場合でも、au携帯電話をかざすだけで、透視するように向こう側の周辺情報が把握できる。このため、「観光地での散策などで、直感的なナビゲーションとしても役立てることが可能」(KDDI・沖縄セルラー)。

KDDIでは、サービス開始と同時に、実空間透視ケータイをわかりやすく体験してもらえるよう、情報発信特設サイトをPC版、モバイル版ともに開設。両サイトでは、デモ映像が視聴できるほか、技術情報やサービス提供開始予定を閲覧することができる。

さらに、実空間透視ケータイの技術を使った「寄り道ガイド」「エリア別百科事典」「宝探し透視ゲーム」の3つのサービス企画を、サイト公開時から2009年7月13日まで公開し、どの企画が良いかを投票できるようにする。投票結果が1位のものはβ版として開発し、「au one ラボ」で公開を予定している。

「実空間透視ケータイ」のモバイル版特設サイトURLは以下の通り(サイトオープンは6月25日)。

http://kazasu.mobi/m/