前編では、楽天グループの結婚情報サービス「オーネット」が20代・30代の未婚男性1,135人を対象に実施した意識調査結果を基に、彼らの恋愛事情について紹介した。後編の今回は、草食男子と言われる彼らの年代の結婚事情について迫ってみよう。

「結婚はする」77.8%

交際状況は低調であるものの、全体の77.8パーセントは「早く」(20.4%)もしくは「いずれは」(57.4%)結婚したいと考えていることがわかった。結婚に対しては、「結婚によって得ることのほうが多い」(72.4%)、「結婚によって人生の楽しみは多くなる」(73.9%)と、肯定派が多いようだ。結婚意思がある男性の希望の結婚形態で最も多いのは、「恋愛結婚」(50.5%)だが、「形式にはこだわらない」という回答も46.0%と高値だった。

理想の結婚相手は自分と同等の条件

結婚相手の理想は、それぞれ学歴・年収・年齢・職業について最も高値を見ると、20代では「同学歴、同年収、同年齢の正規雇用者」、30代では「同学歴、同年収、年下の正規雇用者」という像が浮かび上がった。一般的に妻となる女性には、自分よりもやや下を望んでいるかと思えば、最近では自分と同等を望むように変化していたようだ。

「配偶者にはフルタイムで働いてほしい」40.4%

同等の関係を望む結果、妻の仕事に対する希望で「フルタイムで働いてほしい」が40.4%という高い割合につながっているのだろうか。これについては、1999年の調査当時は27.3%だったのに対し、2009年は13.1ポイントも上昇した。ちなみに専業主婦の希望は20.6%、派遣等は38.9%だった。

家事の分担についても、洗濯や掃除、炊事などのすべての項目で、「夫中心」・「妻中心」よりも「協力して分担」という平等意識が占めた。

結婚相手との理想のパートナー関係は「友達型」73.7%

そして、男性が結婚相手との理想のパートナー関係に選んだのは、「友達型」が73.7%と圧倒的に多い。結婚生活に対して「配偶者とは困ったときに相談し合いたい」(93.7%)、「配偶者とはよく会話をしたい」(92.5%)というコミュニケーションを大切にしたいという気持ちも強いようだ。夫主導の「亭主関白型」は13.6%、妻主導の「かかあ殿下型」は12.8%にとどまった。

ただし、「友達型」は2006年の81.4%のピークと比べると、2009年では7.8ポイント減少しており、「亭主関白型」と「かかあ殿下型」が微増しているという。今後、結婚適齢期の男性たちは、どういった結婚の形へ向かうのだろうか。