厚生労働省が3日に発表した2008年の人口動態統計(概数)によると、平均初婚年齢が夫30.2歳、妻28.5歳で、前年より夫は0.1歳、妻は0.2歳上昇し、晩婚化が進行していることが浮き彫りとなった。

2008年の婚姻件数は72万6,113組で、前年の71万9,822組より6,291組増加した。その結果、婚姻率は5.8となり、前年の5.7を上回ったという。婚姻率が10.0以上だった昭和40年(1965年)代後半の婚姻ブームに比べると減少が著しいが、近年の2002年から4年連続の減少、2006年の5年ぶりの増加、2007年の減少を経て、2008年は再び増加した。

晩婚化を示す結果の中でも、特に初婚の妻の年齢別婚姻件数についての構成割合を10年ごとにみると、2008年はピーク時の年齢が上昇しているとともに、その年齢が占める割合は低下し、高い年齢の割合が増加している。5歳階級の年齢別にみた妻の初婚率では、20歳~24歳で33.41、25歳~29歳で61.84、30歳~34歳で27.71、35歳~39歳で8.74と、それぞれ前年に比べて上昇している。15年前の1993年は20歳~24歳で52.07、25歳~29歳で72.61、30歳~34歳で16.72、35歳~39歳で3.35だったのに比べると、初婚が20代で減り、30代以降で増えていることが分かる。

平均初婚年齢を都道府県別にみると、最も低いのは夫が「熊本県」と「宮崎県」で29.2歳、妻は「福島県」で27.4歳。最も高いのは夫・妻ともに「東京都」で、夫は31.5歳、妻29.6歳となった。再婚の割合については、夫は18.7%で前年より0.1ポイント減少、妻は16.6%で前年より0.1ポイント増加している。