カカクコムは4日、同社が運営する購買支援サイト「価格.com」において「夏のボーナス2009 ―あなたは何に使う?―」の調査結果を公表した。有効回答数は7,179名。

同調査によると、ボーナスの支給世総額は前年比4.8万円(8.1%)減の平均53.6万円。年代別で特に減少率が高いのは、ボーナス支給額が高い40代以上。なかでも50代や60歳以上では、10万円以上減っており、管理職などを中心にかなり厳しいボーナスカットが行われている状況が浮かびあがってくるという。

2009年夏のボーナス 性別・年代・家族構成別 推定平均支給額(税込金額) : カカクコム調べ

支給された夏のボーナスの用途として、もっとも多かったのは「貯金」で、平均15万8,585円(29.6%)、次が「ローン返済」で12万8,230円(23.9%)、「商品を購入する」で6万8,814円(12.8%)と続いた。ボーナスの使い道のうち「旅行に行く・外出する」は、国内・海外を合わせても4万7,784円(8.9%)で、昨年調査の7万5,207円(12.9%)より大きく落ち込んだ。

ボーナスの用途に「貯金」を挙げた回答者に、その目的を聞いたところ、「今後の生活の補填のため」(62.5%)、「年金など将来が不安だから」(29.0%)が上位を占めた。一方、「家や自動車など大きな買い物をするため」は25.2%で、昨年の28.9%から3.7%の減少。「購入したいものや使い道がないから」も11.9%と前年比3.3%減で、いわゆる余裕資金的なものが減少していることをうかがわせる。詳細はこちらで確認することができる。

カカクコム メディアクリエイティブ部 部長の鎌田剛氏は「今年2009年の夏のボーナスは、昨年秋に起こった『リーマンショック』を発端とする世界的不況の波を受け、支給額もかなり厳しくなることが予想されたが、その通りの結果となった」とした上で「そんな厳しいボーナス状況であるが、ボーナスで購入したいものの首位には、意外なことに『液晶テレビ』が挙がった。これには、5月15日よりスタートした『エコポイント制度』が大きく影響しているものと思われる。このほかのエコポイント対象製品(プラズマテレビ、エアコン、冷蔵庫)についても、昨年よりも購入を希望する割合は増えており、冷え込むボーナス商戦の中で、一定の消費刺激効果を生んでいるといえそうである」とした。