いよいよ21日にスタートする裁判員制度だが、ネットマーケティングのアイシェアがこのほど発表した調査では、74%の人が「開始日を知らない」と回答。いまだに関心が低い状況であることがわかった。同調査は制度開始まで約1カ月に迫った4月22日~27日に20代から40代の男女を対象に実施、361人から有効回答を得た。

制度スタートについて聞いたところ、74%が「(裁判員制度は知っているが)開始日は知らなかった」と回答。「開始日を知っていた」は20.2%にとどまった。また、裁判員制度を「知っている」とした人にその程度を聞いたところ「詳しく知っている」と答えた人はわずか11.5%で、79.1%は「なんとなくなら知っている」と回答。「どんなものかは知らない」も9.4%あった。

2009年5月21日から、日本で裁判員制度がスタートします。そのことを知っていましたか?

裁判への参加意欲について「本音」を聞いた質問では、「参加したい」はわずか15.0%。「どちらかというと参加してもいい」の19.9%を加えても34.9%で、「どちらかというと参加したくない」(34.6%)、「参加したくない」(30.5%)を合わせた『参加したくない派』65.1%を大きく下回った。参加したくない理由(複数回答方式)は「人を裁くのが嫌だから」52.8%、「トラブルに巻き込まれそうだから」(44.3%)、「自分の判断に自信が持てないから」(43.8%)など。制度開始にあたり、国民側の"準備"が間に合っていない状況がうかがえる結果となっている。