楽天リサーチは21日、同社が行った電子マネーに関するインターネット調査の結果を公表した。同リサーチは、同社の登録モニター160万人の中から、全国の20~69歳の男女計1,000人を対象に行われた。調査期間は3月20日~21日。

調査によると、主に利用している電子マネーの上位5つは「Edy」(29.0%)、「Suica」(23.0%)、「WAON」(10.1%)、「nanaco」(9.0%)、「PASMO」(8.9%)。Edyは、2年連続でユーザー数第1位を獲得した。ユーザー数の伸びはWAONが3.9ポイント増と最も大きく、ついで、Edyが0.8ポイント増と続く。同社は「WAONは、ファミリーマート、ローソン、吉野屋など、グループ内外に利用可能な範囲を順次拡大しつつあり、それがユーザーの増加に繋がっているのでは」と分析している。

電子マネーの月支払額については、「1,000円未満」が21.3%とトップで、次いで「1,000~1,999円」(13.7%)、「10,000円~19,999円」(12.7%)という結果に。また、6,000円未満という人は、およそ7割に上るという。平均は7,356円で、昨年より387円減少しているとのこと。

電子マネーの月平均支払額(2008年7月と2009年3月の比較、楽天リサーチ調べ)

電子マネーに今後期待したいことについては、「利用時の特典(ポイントやマイル)の充実」(50.9%)、「使える(電子マネーで支払可能な)店の数の増加」(46.3%)、「割引制度の充実」(45.1%)が上位の回答を占めた。昨今の景気後退を受けて節約・倹約志向が高まっており、電子マネーによって、支払いに対してプラスアルファの対価が得られることを期待するユーザーが多いことが窺える結果となっている。